映画「ジヌよさらば~かむろば村へ~」 [映画]
映画「ジヌよさらば~かむろば村へ~」を観た。
ジヌとは東北弁で「銭」つまり「お金」のこと。お金恐怖症の松田龍平演じるタケが東京から引っ越して、東北のある村でお金を使わない生活を始めるのだが、キャラの濃い村の面々との珍騒動物語。
先月夏フェスで観た「グループ魂」の面々が出演ということで観たが、田舎での自給自足をテーマに描くのかと思いきや、笑いあり、涙ありのコメディ映画で、西田敏行演じる神さまがなかなか深い言葉を発するので、少しだけ生きる勇気ももらえた。「やらねぇで何する!?なんかやんねぇといられんねぇのが人間だべぇ!」とかetc
監督の松尾スズキ氏を知らなかった為、wikiで調べると大人計画という劇団を主宰されており、劇団概要の通りの映画内容だった。以下wikiより抜粋。
1988年、松尾スズキ作『絶妙な関係』公演で旗揚。ブラックジョークや下ネタ、一般的に言われる「差別用語」などを駆使して人間の残虐性を身も蓋もなくさらけ出し、心理の奥底にある本音と建前、それによって生まれる社会の歪みを、冷静な観点から問い掛ける風刺的な作品を上演している。その作品群は、世間的にタブーと見なされるもの(精神・知的・身体障害、差別、性癖、特異体質など)を題材にしながらも、コミカルな作風に仕上がっている。観客の好みの分かれるところではあるが、人間や社会への悪意に満ちていながらも単なるパロディに終わらせず、一貫して本質を冷静に描き出そうとする姿勢に溢れている。異色かつ意欲的な作品と個性的な俳優達の確かな演技で支持を集め1990年代、小劇場演劇を代表する劇団となった。
失敗したっていいじゃないか!自分の思う道を進んで思いっきり、この世の中を愉しみましょう!
そう思える、不思議な世界観のある映画でした。それにしてもあの松田優作の子供:松田龍平もスゴイ役者ですね。瑛太と競演した「まほろ駅前 多田便利軒」も面白かったが、TV版の番外編や映画続編「まほろ駅前狂騒曲」も観たくなりました。こうして役者つながりで追っ掛ける映画サーフィンもまた映画の面白いところでもある。
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