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個人新聞発行 [社会]

15年前の私が保険の営業マン時代、お客様向けに個人新聞を発行していた。保険とは関係ない、小耳にはさんだチョットいい話とか、ソニーのAIBO開発秘話とか、ソニーが幼児教育に関わっている話とかetc。保険業法上でいうと保険の事が書けないという変な業界でしたが(苦笑)。
 
三ツ折にして、封筒に入れて記念切手を貼って・・・お客様数も増え、作業効率や切手代負担軽減のためや封書だと開けずに放置する場合もあり、ハガキ印刷による情報発信に切り替えた。まぁそんな事を10年近く続けていた。 
 
今は大阪の友人がうちのお米を買ってくれるので、お米発送に併せて、小学生と高校生の娘さん向けに農業の仕事を紹介する(お米を食べる際に農業の現場を想像してくれたらいいな!?)手書き新聞を発行している。発行部数1部(笑)。もう2年になるが、情報数を増やしたいのでパソコンでの作業に切り替えた。
 
以下は今回送付した新聞の写しです。相変わらず変な事やっております! 

【平成27年 寒さ対策号】

 収穫した稲は、現代の主流はというと・・・機械化が進みコンバインという機械で①稲刈り+②脱穀+③ワラ裁断をセットで行うのが一般的です。
 しかし、うちは段々畑のような棚田で、コンバインのような大型機械が入らないので、昔ながらの方式を取っています。稲刈りは稲刈り、脱穀は脱穀、ワラ裁断はワラ裁断という分業形式です。そこに私は目を付けました。
 ワラを裁断せず、倉庫で保管するのです。そして8束300円で販売し始めました。というのも、大型ホームセンターでは5束800円で販売されているのです。飛ぶように売れるのです。まさにワラだけに笑いが止まりません(笑)。(という笑えないオヤジギャクも入れつつ)
 
 では、買う人は何に使うのでしょうか?

 それは、家庭菜園で栽培している野菜の為の寒さ対策なのです。
 
 敷きワラは、保温効果もあり、霜が降りて野菜が凍り付いてそのまま腐ってしまうことを防いでくれます。そのまま放置しておけば、ワラが腐って肥料にもなります。ワラには様々な微生物(納豆菌などはワラ一本に1万個も存在するそうです。)が存在するので、土にとってもいいお客さんなのです。
 
 ワラを買う人はそれだけではありません。年末年始用の神社の大きなしめ縄用や玄関先のお飾りにも使われるので、業者さんも買っていくのです。

 うちは、農業の機械化が遅れている為に、意外にも違う商品が成り立つのです。昔であれば、ワラを使って、わらじ・笠・蓑(みの~今の雨カッパ)・カゴ・ムシロ(ござのような敷物)・縄など様々な加工品を作って販売していたようですが、海外からの輸入品におされ、需要が無くなっています。しかし、カタチを変えての需要が増えているのが現実です。この時期はワラの出荷が間に合わない程です。
 
 次に籾(もみ)ガラについてです。
 
 現代的農法では、お米の収穫後、籾(もみ)というお米を包む鞘(さや)とでも言うのでしょうか?籾ごと農協(JA)に提出します。大きな倉庫で乾燥させて、それから籾摺(もみす)りという作業をしてくれます。この、籾摺りという作業は、籾からお米(玄米)を取り出す作業なのです。当然お金が掛かるのですが・・・。
 
 うちでは、大型機械を所有しているので、自宅倉庫で行います。すると、籾ガラが出てきます。これを畑などの肥料として使うのですが、これまた販売すると飛ぶように売れるのです。なぜなら、ワラと同じで一般農家も持ち得ないのです。JAにお任せすると、JAの持ち物になってしまうからです。しかも、私が販売する「籾ガラ」は一袋150円なのですが、他の人の1.5倍も入れているから比べるとお買い得感があるように設定しているのです。世の中、単純で・・・安くて量も多ければ売れます。元々捨てていたものなので、こちらにも利益があるのです。世の中は、お互いに利益があって幸せ感が増すのかもしれません。どちらか一方だけ利益があれば不公平感が生まれます。
 
 兄弟姉妹でも、どちらかが、おかずが一品だけ多ければ、嫌なもんですよね・・・。まぁ、親としては子供に対しては平等に考えているものなのであり得ませんが・・・。食べ盛りのお二人には量の差はあるかもしれませんね・・・。
 
 私自身に言い聞かせる今回の結論です!
『他の人に対して、何か役立つものを提供すれば自分にも何か違う形で返ってくる!』



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