SSブログ

コミック「聲の形」完結 [コミック]

コミック「聲の形」全7巻を読み終えた。

映画化され先週から上映開始だったので、レンタル中ばかりだったが、3店舗をハシゴして7巻タイミング良く借りることが出来た。私の性格上、購入するとキリが無いので(CDで懲りた)買わないと決めている。

いじめっ子のガキ大将だった小学生の男の子が、耳の聞こえない転校生の女の子をいじめたのが原因で、クラスの全員から先生からもいじめられ、小学校・中学校・高校の約6年間友達が一人もいないまま高校3年生を過ごす。死を決意し、その前にいじめた女の子に謝罪しようと探し、会いに行く・・・。

私が小学生の頃(1980年代)イジメというのはあるにはあったが、集団でというより、一対一の喧嘩のような感じだった。いじめられる側もキレたら何をするかわからない狂暴性を持っていたので、対等なバランスのようなものがあった。ただ、障害のある子たちをいじめることは無く、それは人間として許されないでしょ…的な暗黙のルールのようなものがあった。中学に行くと、まさにリアル「スクールウォーズ」の世界で、当時全国でトップ10に入る悪さらしく、運動場に暴走族が入ってくるわ、喧嘩で番長が死んだほど。部室は燃えるわ、3階から給食のカレー鍋が丸ごと降ってくるわ…尾崎豊の歌詞ではないが校舎の窓が全部割られるわで、悪と善が共存していた感じだった。

この漫画は、いじめた側が今度はいじめられる側といういわゆる「因果応報」を描く、今の陰湿ないじめ社会に一石を投じる作品ではないだろうか?映画化された作品も興味あるが、この密度の濃さを端折らずに描くのは難しいと思う。

私はこの40代後半人生で初めて漫画という文化に触れるが…昔から漫画に慣れ親しんだ先輩の話を聞くと、映画化とか実写化とかされて原作を読んだ上で見るのだけど、がっかりすること多数なのだとか。実写化とか映画化とかしなければいいのに!ともおっしゃっておられた。

いろんなエピソード全てを、端折らずに映像化するのは時間制限があるからやはり無理があるのだろう。かといって映画やドラマという儲かる媒体があるが、オリジナルを作るのは実績が無く未知数だから危険(リスク:赤字)を伴う。原作があるものは発行部数や人気度合いは結果として既に表れているので、映像化しても儲けの数値化目標は立てやすいのだろう。まさに商業主義である。今までの私は原作も知らずに、最初に映像化で触れるので十分満足していた自分がいる。本当はもっと深い世界があったんだね~。

漫画「頭文字(イニシャル)D」48全巻持っている息子に、今年映画化された「劇場版 頭文字D」観たか?聞いてみたが、「観ていない」との答え。原作で十分とのこと。それでも私はハマリついでに観てみたが、「原作と違う」部分があり、少し落胆したのを思い出す。

私も漫画「僕だけがいない街」の深い世界を読み、その後実写化された映画(出演していた有村架純も好きだが)はまだ観ていない。こういうことも予想してか、原作とは違う結末という触れ込みだった。

映画を観るか、観ないか・・・これも自分との闘いである。

https://www.youtube.com/watch?v=Klp3kzCM-OA

http://koenokatachi-movie.com/ 


聲の形 コミック 全7巻完結セット (週刊少年マガジンKC)

聲の形 コミック 全7巻完結セット (週刊少年マガジンKC)

  • 作者: 大今良時
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/12/17
  • メディア: コミック

 


nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0