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コミック「おやこっこ」 [コミック]

コミック「おやこっこ」(武田一義 作、講談社:イブニングコミックス)上下巻を読んだ。


おやこっこ 上巻 (イブニングKC)

おやこっこ 上巻 (イブニングKC)

  • 作者: 武田 一義
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/03/23
  • メディア: コミック


おやこっこ 下巻 (イブニングKC)

おやこっこ 下巻 (イブニングKC)

  • 作者: 武田 一義
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/03/23
  • メディア: コミック 

 

 

 

絵を見てもらえればわかるが、精巧な描写というよりも、あきらかに漫画という世界である。

が、しかし、内容はシリアスで、私も息子と離れ離れの生活をしばらくしているので感情移入して涙してしまうほどだった。

この作品も・・・いつも行くレンタル屋さん(GEO)で「読むならコレ!」的なコーナーであった作品。

自分の出産と同時に母親が死んでしまい(私の親戚に母子共に亡くなってしまい、上のお兄ちゃんだけ残ったハトコがおり、しかもうちの息子と同学年。うちも離婚して息子には不憫な思いをさせたが、その子よりまだ幸せなのでは?と自分に言い聞かせている。)ショックのあまり、真面目な父親が酒に溺れ、子供は児童施設に入る。子供は高校卒業と同時に父親に見切りをつけて北海道から東京に出る。「もう、二度と会うものか!」という決意で10数年。「意識不明」の連絡を受け、妻と共に看取る覚悟で故郷へ向かう・・・。

表紙の絵(上巻)は他人の親子の「キャッチボール」のシーンなのだが、それを見て、自分が自分の父親とキャッチボールしたシーンを走馬灯のように思い出すのだ。ここから劇的に自分が変わっていく。自分が忘れているだけで、自分に注がれた愛情を少しづつ思い出していく。テーマは「三つ子の魂百まで」である。本作に名言や格言があったのだが、返却してしまったので・・・うろ覚えになるが・・・「親と離れて一人で生きていくために、三つ子の魂(それまでに注いでもらった愛情)を忘れるものなのかもしれない」「でも注がれた愛情だけは一生消えない」・・・あれほど嫌いだった父親を少しずつ受け入れていくのである。

相変わらず、極端な表現で申し訳ないが・・・全人類の内、息子を持つお父さんは必読の書である! 

※上巻の絵:左・・・幼い自分、右・・・現在の自分。下巻の絵:左・・・昔の父親、右・・・現在の父親。だと思う。 


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