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逃げろ!という人が逃げない悲しさ [社会]

先日、新聞で読んだ・・・2011年3月11日、結婚を間近に控えた娘を失った記事を読んだ。というのも南三陸町で最後まで『逃げて下さい』という防災スピーカーのアナウンスをした女性のご両親の記事だ。この庁舎は津波に飲まれ、多くの公務員が亡くなった。

元公務員の母親にこの件を聞いてみた。

日本人は皆そうなんじゃない?真面目で勤勉で職務を最後まで全うしようとする…と。

私の考え方は違う。公務員に成ろうという人はそうかもしれない。上司の命令は絶対であり、それに従い、持ち場を離れない軍隊のような組織なのかもしれない。小さい頃から『ピッ!右向け右!』『ピッ!左向け左!』と同じように教育されて来たが、16歳~または19歳から晴れて自由の身に成れる。公務員に成ろうという人とそうでない人。

民間企業や自営業を目指そうという人は全く思考回路が違うのでは?

私は大学卒業後、大手コンピュータメーカーのSE(システムエンジニア)子会社に挑んだ。『ここなら、私が発揮できる!』とそう信じて進んだ道だった。総務部門でまさに漫画『山口六平太』のような生活。4年間は順風満帆だったが、バブル崩壊後の真っ只中、全国的なSE会社統合の波に飲まれ、山口県の160人の会社から広島県の500人の会社の本社転勤になった。でも、転勤後の数ヶ月後ノイローゼになった。今でいう鬱状態。『こんな会社やってやれるか!』という事で辞表を出した。後で分かった事だが、私の直属の先輩(慶応大学卒)も辞表を出して辞めたのだとか(笑)。

いわゆる、みんな、逃げ出したのだ!

でも、それが今では正解だった!と感じる。その後、種を残せたし、生まれた子供も二人とも伸び伸びと育ったし。もしあのままだったら、子供も生まれていないだろうし、今頃は、その後も年賀状のやり取りで分かるのは、そのまま残っていたら全国子会社大合併で今頃、神奈川県勤務で満員電車に揺られながら自分の事が精一杯でblogなんかハナから書く事も無かっただろう。この3423記事は逃げ出した賜物なのだ!

ちょっと話が逸れてしまいました。


防災アナウンスで娘を亡くしたお母さんが述べておられました。『美談』で終わらせて欲しく無いです!…と。

このおかしな社会から逃げましょうヨ!逃げてもいいんだよ!と誰かが言わなくては!


※1945年8月、樺太でロシアが不可侵条約を破って侵略して来て、最後まで『逃げて下さい!』とアナウンスした日本人女性達が美談で語られている事が繰り返されている。その後ロシア軍にどうされたかは語るも涙なので、ご想像にお任せします!R.I.P.

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kawaii155cm

昨日、プランタの草取り中、市のアナウンスがあり、続いてサイレンが鳴らされました。
14時46分、草取りの手を止めて 1分間の黙祷をしました。

今日の記事。
知識があれば色々な考え方ができる。
知らないという事は人生で損をするような気もします。
私のような無知の人間は「はるかぜさん」の書かれている『やめる』ということができない一人でしょう。
ただ、何かを捨てれば、必ず、何かが手に入るのも事実ですね。

私の仕事は楽しいことばかりではなく、人間相手ですから、24時間、拘束されているような感じです。
一度だけ、「もうだめかもしれない。」と思ったことがあります。
でも『やめる』といった選択肢は浮かびませんでした。

公務員だからという理由ではなかったです。
あまりにも沢山の責任を放棄することができなかったです。
(この気持ちが公務員なのかもしれませんね。)
私は小学校の時、担任の先生が12人も替わられ、幼心に傷を負った感覚がありました。
なので、その時も 自分を元気づけ乗り越えました。
特に中村天風さん、河合隼雄さん、斎藤一人さんの著書がバイブルでした。
元気をもらっては、一日一日を乗り越えました。

辛かった内容は書けませんが、半年ほどで落ち着きました。
そうすると、周囲は何もなかったかのように動いていくのです。
「これって、どういう事!」と思いました。
でも、解決したのだから OK!
自分を信じて行動してよかった!とも思いました。(結果論です。)
「艱難汝を玉にす」・・・強くもなりましたね。

災害時の行動として「て んでんこ」という昔からの教えが大きく紹介されましたね。
「自分の命は自分で守る。」
そして、逃げることは「自分だけのためではない。」

私はあのような津波が押し寄せたら、マニュアル通りに動くだろうか?といつも考えていました。
より多くの人の命を守る方法を常に考えて行動しなくてはいけませんね。

天災のような極端な場合も、そうでない日常でも「逃げてください!」と言ってくれる人はいるのです。
でも 行動するのは各々の考え方ですよね。

逃げなかった人の思いも やはり「てんでんこ」。
南海トラフ巨大地震が報道されていますね。
東日本大震災の教訓を、意識し、「自分を守る」「人も守る」そのための「知識をもつ」「人とその話をしっかりする」・・・こんなことを考えながら生きています。

まとまりのない重いcommentになってしまいました・・・。

by kawaii155cm (2023-03-12 11:26) 

はるかぜ

先生という職業も大変なお仕事ですよね。あまりにも大変過ぎて新規で成る人が少なくなっているとか?心身ともに粉にして従事されるのですから、よっぽどの志が必要ですよね。斎藤一人さんにも救われたとか!きっかけになれたのであれば幸いです。『300キロの新幹線もサッと避ければ風しか来ない。』『それを受け止めようとしてはいけない!』etc名言多数。
『てんでんこ』という言葉勉強になりました。あの震災津波があった事で今後似たパターンが起これば、生かせるはずですので、あの経験も無駄では無かったと言える日が来ることを信じて。
by はるかぜ (2023-03-13 13:13) 

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