竹の子堀り [社会]
人生の中で竹の子を食べたことがある人は100%居たとしても・・・
人生の中で竹の子を掘ったことがある人は1割ぐらいではないだろうか?
何でこんな大げさな言い方をするかというと・・・
めちゃめちゃしんどい作業なのである。
これはやったことがある人にしかわからない。
だからもし、竹の子を食べる時は料理を作ってくれた人は勿論であるが、掘ってくれた人にも感謝なのである。100%人力だから機械による収穫はあり得ない。
まぁどの食材にしても同じことが言えるが・・・
最初は一番上のヒゲ部分しか出ていないのを見つけ、周りを丁寧に掘る。斜面なので足場は不安定。根っこは親の竹と繋がっているからかなり堅い。短気な人には向いていない。グラグラ揺らせて採ろうとするとスッポリ抜けて一番美味しい部分が採れないのである。まさに「短気は損気」である。
初荷なので1個1.4㌔を800円(卸相場は1㌔750円)で出荷したが、「高っ!」という人が居たが、その人は初物の価値と人の苦労を分かっていないのだと思う。価値が分かる人に喜んで買ってもらえれば売れなくてもよいと考えている。
疲れて竹の子の横に寝転び、竹の子の目線で上を眺めてみた。
あぁ今から収穫する竹の子は隣のお兄さんやお姉さんのようにスクスク成長できないんだなぁ・・・
命を頂く有り難さを改めて感じた。