孤独な乗り物 [社会]
昨日、MTバイク(小型125cc以下)教習の卒業検定を受けた。
初心を忘れない為にメモしておく。(受けたことがある人は懐かしくご覧下さい)
- ミラー確認
- エンジン始動
- 右ウィンカー表示-左右確認-発進
- コース進入
- ミラー確認-ウィンカー3秒合図-目視-進路変更
- 踏み切り一時停止-ローギア確認-左右確認-半クラ(シフトチェンジしない)
- 左右確認-小回り左折
- 右折(ショートカットしない)
- 徐行(10㌔以下で走行)
- 一本橋(幅30センチ15メートル)を脱輪せず5秒以上(大型は10秒以上)かけて渡る
- 坂道発進(エンストしない)
- 下り坂(クラッチに手をかけない)
- S字-クランク(パイロンにあたらず、足をつかない)
- 急制動(時速30㌔から制動開始地点から8メートルで停止)
- 一時停止(その後、物影から出る場合、前輪を出して停止)
- 発進場所に戻る
- 停止線を超えない
- エンジンを切って降り、スタンドを立て、ハンドルを左に切る-終了
実際に乗っている時間は10分ぐらいだろうか?
しかし、この10分の為に10何時間も教習を受けて特訓を受けるのである。
当日7人(大型400cc超-普通400cc以下含め)が受けた。
私の順番は一番最後。1時間以上も待たされる。ドキドキの緊張感が1時間も続くのである。
20年前、ライブでステージに上がる前のあの緊張感に似ていた。アンプを通してベースの重低音を聞けば、緊張は吹き飛ぶのだが音が出せない。バイクも同じ。バイクにまたがりエンジン音を聞けば安心するのだが人のを見るだけ。
教習中、右足を付いたり、エンストしたり、標識を見落としていたり、ウィンカーの消し忘れ、目視が早い、交差点左右確認忘れ、停止線超え、一本橋から落ちたり(100点から減点方式で70点以上が合格だが、一本橋脱輪は一発アウトと脅される)と起こりうる失敗を全て経験した。
結果はほぼノーミスで終了。(後で聞いたら一本橋が5秒未満だったらしいが脱輪するよりマシだった)
7人全員合格で皆で喜びを分かち合った。
ハーレーを予約して、ここに来た人もいるし(大型は普通免許取得後でないと取れない)、免許だけを取りに来て買う予定はない人もいる。
私みたいに免許もないのにバイクを先に購入した人はいなかったが(笑)。
バイクは孤独な乗り物である。だから初めて会った人でも仲良くなれるのがよくわかる。
ここで考えてみた。
人間というのも孤独な乗り物である。
自分という肉体を魂という自分が操作して乗りこなすのではないだろうか?
バイク乗り同士がすれ違う際に手で挨拶をするように、人という乗り物同士が会うと挨拶をする。
バイク乗りが自分のバイクを洗車したり修理したりするように、人もお風呂に入って身体を洗い、病院にも行く。
バイク乗りが運転技術を磨くためにツーリングに出かけるように、人も視野を拡げる旅行に行く。
バイク乗りが好きな人を後ろに乗せてタンデムするように、人も好きな人と愛し合う。
こう考えてみると、バイクもいいが、人間もいいなぁ・・・