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機械の成れの果て [社会]

昨年、新車として(親が)購入したトラクター(百数十万円)を仕事はじめに動かした。

「田起こし」という工程で、収穫後年末から年明けにかけて、肥料をまいて硬い土を耕して微生物に醗酵させる土作り作業である。

今までは耕運機と共に一緒に歩く作業なのだが、地面がぬかるんでいたり、足を取られてこれが中々の重労働である。

農家の高齢化もあり、農業の世代交代を機に営業マンに薦められて親が決断した。親からすると私たちに対する投資なのだろう。投資能力の無い私たちからすると有難いものである。今の若者ならそんな投資よりも俺に金をくれ!とでも言い出すかもしれない。

しかし、そのトラクターが10分後、田んぼの中でも水を多く含んだぬかるみにはまり込んで二進(にっち)も三進(さっち)も動かなくなった。※この言葉を漢字にするとこう書くんですね!初めて知りました。

家族総出でぬるぬるした土をかき出し、ワラや板をつめて滑るゴムの車輪を動かすまで約2時間。(あまりの大変さに写真を撮るどころではなかった)写真があれば機械のなれの果てが見れただろうに。。。

機械はバカ正直に言われた通りに動いているだけなのである。

機械が悪いのではない。人間の判断ミス(操作ミス含め:車でもブレーキとアクセル踏み間違えとかよくある事故)と自然界の方が強い(怖い)のである。

ゼロ円の自然 対 百数十万の新品機械

軍配はゼロ円の自然の勝利。

ずっとワイワイ言いながら見ていた小学生の甥っ子にも教えた。「高い車とかよりも自然の力の方が強いんだからね~」と。

2011年3月11日津波に飲み込まれる船や車や家屋の映像を(比較にもならないが)思い出した。

「やっぱり自然界は恐ろしい。」

改めて年の初めに感じた2013年農業スタートでした。


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