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世の中に無駄なものは無い [社会]

稲刈りが終わった。

今どきの農家はコンバイン(複合機=稲刈り&脱穀)が主流だが、うちは棚田(段々畑みたいな田)なので大型機械が入らないので、未だに一条(一列)刈り稲刈機でまず刈って、竹ざおに掛けて天日干し、その後脱穀機を使っての脱穀である。

コンバインの場合、稲刈りと同時に脱穀(稲からモミ(米粒が入った殻付きの状態)を収穫)、そして稲ワラを裁断してそのまま田んぼに肥料としてばら撒く。うちの場合は、裁断か稲ワラかを選択できる。昨年は試験的に稲ワラを販売した。ホームセンターでは1袋(5把入り)780円で販売しているのを当方は8把(わ)入り1袋を300円でJAで販売している。これが早々に売り切れとなり、もっと残しておけば良かったという反省点になった。何故品薄かというと、今の農家の主流がコンバインだからワラが無いから市場に出回らないのである。昔ながらのうちみたいな農法の農家がニッチ(隙間)産業に進出ということなのである。

元々捨てていた(というよりは自然の肥料となっていたのだが)ものが、家庭菜園をする人にとっては、喉から手が出る商品なのである。用途としては保温・保湿・虫除け・草よけ・肥料と様々であろう。

元々肥料として田に撒いていたワラが無くなったら、来年の収穫はどうなるの?という問題があるが、山からのたい肥、有機肥料など他の無料のものを入れるから全く問題ないのである。世の中循環しているんだなぁ。

ドラマ「Oh, My Dad!!」で織田裕二演じる天才科学者が、燃料空気電池という無限エネルギーの開発に18年、その原料は大手商社が捨てていたという「マグネシウム」に目を付ける。そこでドラマは終わるのだが、続編に期待したい。捨てていたものがビジネスになる。何だか希望の持てる夢のあるドラマでもあった。

世の中に無駄なものは恐らく一切無いんだろうなぁ・・・物も経験も。。。


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