シナリオ本 [社会]
先日の高専祭(高専の学園祭)でのバザーでドラマ「北の国から」のシナリオ本を買った。何度も観返したドラマで印象に残るシーンがある。目を閉じると浮かんでくるのだが、シナリオはこうなってるんだなぁ・・・少し抜粋させていただく。理論社刊「北の国から 前編」倉本聰著p19より抜粋。ちなみにドラマでは純は吉岡秀隆、五郎は田中邦衛、和夫は今は亡き地井武男が演じていた。
二階
純の驚愕の顔。
純「電気がないッ!?」
裏
トイレの板壁をはり直している五郎に、純、もうぜんとくい下がる。
純「電気がなかったら暮らせませんよッ」
五郎「そんなことないですよ(作業しつつ)」
純「夜になったらどうするの!」
五郎「夜になったら眠るンです」
純「眠るったって。だって、ごはんとか勉強とか」
五郎「ランプがありますよ。いいもンですよ」
純「い―。ごはんやなんかはどうやってつくるのッ!?」
五郎「薪で焚くンです」
純「そ。―そ。―テレビはどうするのッ」
五郎「テレビは置きません」
純「アタア! けど―けど―冷蔵庫は」
五郎「そんなもンなまじ冷蔵庫よりおっぽっといたほうがよっぽど冷えますよ。こっちじゃ冷蔵庫の役目っていったら物を凍らさないために使うくらいで」
和夫「(顔出す)純坊! 森に薪集めに行くぞ!!」
純 ― 絶望と怒りに口もきけない。
純「(口の中で)信じられないよッ」
ふん然と行く。
音楽―静かな旋律でイン。B・G。
先日も観終えたドラマ「最高の離婚」の製作過程の記事を読んでると、いかに脚本をよりいいものにするか、長いセリフの大変さ、役作りなど製作サイドはがんばっている。視聴率で評価されるのは仕方ないことだが、数字では計り知れないものがある。
この脚本だけから始まって、舞台や小道具、衣装やカメラアングル、セリフもひらがなとカタカナの違いもある。間の取り方や表情など。想像するだけで凄い世界である。
気に入ったドラマのシナリオ本を観た後で読み返すのも楽しいかもしれない。てかシナリオ本って売ってるのかな?
秋の夜長を楽しめることが出来そうだ。。。皆さんが読みたいドラマのシナリオって何ですか?