死なずに逃げろ! [社会]
ドラマ「流星ワゴン」で…息子がいじめられて、父親が毅然といじめっ子と立ち向かうシーンがあった。(でも当初は子供がいじめられている現実を見て見ぬ振りをして後悔して、過去に戻ってやり直すシーンなのだが。)
ドラマ「龍馬伝」でも…大した事件でも無いのに切腹沙汰となりそうな同じ藩の仲間を龍馬が「逃げろ!」と逃がすシーンもあった。「土佐には戻れないが、お前の生きる世界がきっとどこかにある!」というセリフと共に。どうやら実話のようである。
劇作家:鴻上尚史氏が10年近く前に新聞に書いたメッセージ「死なずに逃げろ」が再び脚光を浴びているのだとか。
http://withnews.jp/article/f0150306000qq000000000000000G0010401qq000011595A
商売の神さま:斉藤一人さんも確かこんなことを言っておられた。
「時速300キロの新幹線も正面から受け止めようとすると死んでしまうが、サッとよけると風しか来ない」…と。
やはり、この世は「生きてこそ!」である。
鴻上さんのメッセージ
あなたが今、いじめられているのなら、今日、学校に行かなくていいのです。
あなたに、まず、してほしいのは、学校から逃げることです。逃げて、逃げて、とことん逃げ続けることです。学校に行かない自分をせめる必要はありません。大人だって、会社がいやになったら、会社から逃げているのです。
次にあなたにしてほしいのは、絶対に死なないことです。
そのために、自分がどんなにひどくいじめられているか、周りにアピールしましょう。思い切って、「遺書」を書き、台所のテーブルにおいて、外出しましょう。学校に行かず、1日ブラブラして、大人に心配をかけましょう。そして、死にきれなかったと家にもどるのです。
それでも、あなたの親があなたを無視するのなら、学校あてに送りましょう。あなたをいじめている人の名前と、あなたの名前を書いて送るのです。
はずかしがることはありません。その学校から、ちゃんと逃げるために、「遺書」を送るのです。
死んでも、安らぎはありません。死んでも、いじめたやつらは、絶対に反省しません。
あなたは、「遺書」を書くことで、死なないで逃げるのです。
だいじょうぶ。この世の中は、あなたが思うより、ずっと広いのです。
あなたが安心して生活できる場所が、ぜったいにあります。それは、小さな村か南の島かもしれませんが、きっとあります。
僕は、南の島でなんとか生きのびた小学生を何人も見てきました。
どうか、勇気を持って逃げてください。