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ドラマ「花燃ゆ」-11 [ドラマ]

ドラマ「花燃ゆ」第11話【突然の恋】を観た。

維新十傑と評される前原一誠がたった10日間の塾での学びを終え帰郷する。

その帰郷先は目出村(今の山陽小野田市)である。今でこそ、セメントの町として知られるが、当時は陶器製造と農業と漁業が中心であった。私が以前住んでいた場所近くに「前原一誠旧宅跡」があった。三年寝太郎で有名な灌漑(用水路)がある近くである。それだけ水の問題に苦しんでいた地域でもある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E5%8E%9F%E4%B8%80%E8%AA%A0

ドラマの中でも印象的なセリフがある。私の記憶の範囲内ですので正確では無いのでご了承下さい。

一誠「皆さんの議論がどこか遠い世界のことのようで…」

一誠「何故、農民が苦しむのか?」

晋作「天候が良ければ豊作で、日照りが続けば凶作。ただそれだけのことじゃろう!?」

一誠「・・・」

その議論を静観していた松陰が大切なことに気付くのである。まさに灯台下暗し!といった感じで…。

学びを終えて去る一誠に「ありがとう!大切な事に気付かせていただいた!」と言って餞別に書物「日本政記」を手渡す。※「日本政記」は神武天皇から始まる日本の歴史書

ドラマはイケメン久坂と主人公、文との結婚に話が移って行くが、私はこの前原一誠が好きになった。農民の気持ちを代弁してくれたからである。

そもそも、皇族は方々の民の家のかまどから上がる煙を見て幸せをお感じになり、民安かれ国安かれと日本の安寧を祈ってこられたのだ。

武士は民からの年貢という形の上納金や米で生きている。その代わりとして武力を持って土地や民を守る。その民が苦しんでいれば元も子もない。その民が苦しむのは収穫不足である。天候に左右される収穫の出来不出来。しかし、年貢は一定。この矛盾…。

一誠は明治政府後、越後府判事(現在の新潟県副知事)に就任した際、農民のために独断で年貢を半減させている。http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/cast/issei/index.html?no=03 

まさに松陰の「日本政記」から学び、実践を主とする松陰に従ったのではないだろうか?

その後、彼は萩の乱を起こし処刑される。その後、明治政府に対する士族の不満を一手に担う西郷どんの西南戦争という内乱に繋がっていく…。享年42歳。

私よりも3歳も若く死している。彼も松陰に学び、何かを成した一人であろう…。

私たちは何を成すのか?今日も問い続けている…。

花燃ゆ成す.jpg


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