30センチ苗 [社会]
昨年、TOKIOのDASH村を何気なく見ていて「ハッ」としたことがある。
米作りの師匠として仰いできた明雄さんが最後に残した「30センチ苗」(株間を30センチに空けること。通常の倍)に挑戦した結果。1株の苗が45株にまで分けつしたのだとか!驚異的な繁殖能力で農家もビックリだったとか!結局、明雄さんはその年の6月に亡くなった為にその結果を見ず仕舞いだったが、84歳の農家でもやっと行き着いた世界なのである。
私が農業に従事するようになって、親から田植えの際、指導を受けたのは、出来るだけ密に植えるように…と。
素人考えでいうとそうだろう。出来るだけ多く植えることで出来るだけ多く収穫できる。一箇所に3株~4株植える。それが18株程度に分けつして育てば万々歳らしい。
しかし、逆だったのだ。
密に植えることで土の養分を互いに奪い取る。
田んぼの土、一センチ立法メートル内には約1億個の微生物が居るといわれている。その微生物がしっかり働いてくれるのだ!
「じゃぁうちもそうしよう!」と提案したが、なかなか古い考えは一朝一夕では変わらない。
いいものはいい!無駄を省こう!と頭では分かっても古い考えや古い習慣はなかなか変えられないものだ。大阪都構想しかり、これが現実である・・・。
先日も地元の広告で「無農薬、無肥料」で栽培する若い農家が紹介されていた。農業は確実に進化している。