人生はプロセスにあり [社会]
高校野球の山口県地区予選の準決勝。春甲子園出場の宇部鴻城対春の地区大会優勝の下関国際。
結果は下関国際4-3宇部鴻城。
これだけ、見ると1点差で勝ったことしかわからない。下関良かったね、宇部残念でした~とか。
出荷の合間に移動中のラジオで聞いていた。
春の甲子園に出場するも1回戦で負けた宇部鴻城は、何が変わったかというと監督さんによると…精神力だとか。
表攻めの下関国際(1塁側)が9回表まで0-3で負けている。
しかし、2アウト満塁。
しかし、2ストライク、3ボール。あと、1球で試合が終わる可能性がある。よくあるのは「三振でゲームセット」。先ほど聞いた精神力のアップにより、投手の力が勝るパターンを予想した。
ここで、次の試合の準決勝は・・・1塁側に表攻めの下関商業。普通、次の準備の為に下関商業応援団が準備してスタンドに待機して座っている。
しかし、ラジオの解説者が言った「スタンド全員総立ちで応援していますよ!」
それに気付いたアナウンサーが「同じ地元ということで応援でしょうか?」
私の娘の高校も3回戦で下関国際に負けた為、また知り合いの子供が準々決勝で同じく下関国際に負けた為、下関国際を応援したい気持ちだった。
次の瞬間、ラジオの為、何が起こったのかよくわからないが、NHKアナウンサーにも関わらず大絶叫している。
なんと4-3で奇跡の大逆転で下関国際の勝利で終わったのだ。信じられないことが起こるものだ。これが高校野球!
まさに2校分の応援団の賜物であろう。それを言えば次の3塁側も同じ地元の宇部商業だから、1塁側と同じくスタンバイしていたはず。宇部鴻城が優勝候補筆頭だから、宇部商業からすると決勝でやりたくないから応援もしなかったのかもしれない。これは中継ではわからない。事件は現場で起こるのだ。こうして机上の空論を論じていては失礼である。
決して、結果論を論じてはいけないことを証明している。
この試合を経験した人は選手だけでなく、1球の恐ろしさ、最後まであきらめない。軌跡は起こる…etc人それぞれの心に残るだろう。
いやぁ・・・人生はプロセス(過程)が一番面白い!
※追記:下関国際に応援で力を貸した下関商業が、強豪宇部商業に準決勝にも関わらず5回10-1でコールド勝ち。善行は自分たちに返ってくることを証明した!