映画「悼む人」 [映画]
映画「悼む人」を観た。
「悼む」は辞書では:人の死を嘆き、悲しむ、とあるが、この映画では少し違う。偲(しの)ぶに近いかもしれない。
週刊誌や新聞の事件や事故などの赤の他人の死亡記事を元に全国を旅し、その亡くなった人の事を忘れない、慰霊といえる。
慰霊の旅を続ける静人(しずと)役に、大河ドラマ「花燃ゆ」で高杉晋作ハマリ役だった高良健吾。
夫を殺した妻役に私と同い年のアンチエイジング代表格:石田ゆり子。
石田ゆり子の夫役に柴門ふみのドラマ「同窓生」で好感の持てた井浦新。
静人の母役に倉本聰のドラマ「優しい時間」でも母役で存在感たっぷりだった大竹しのぶ。
死亡事件の記事を書く雑誌編集者に椎名桔平、今回この人(静人と真逆な現代的な人間)が存在感を増している。
今年観た映画の中では一番と言える心洗われる良作だった。
世の中、理不尽な事も多いが、された事(被害)よりも、どう強く自分が、その人(故人)が生きたかを覚えておこう。