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ドラマ「月に祈るピエロ」 [ドラマ]

2013年のスペシャルドラマ「月に祈るピエロ」を観た。http://hicbc.com/tv/tsuki-pierrot/

恋愛の神さま:脚本家 北川悦吏子 作 月シリーズ三部作の第一弾。常盤貴子主演 相手役は谷原章介。

昔読んだ絵本「月に祈るピエロ」が読みたくて、ネットオークションで購入。その絵本にメモが残っていたことで、送り主とのメールのやりとりが始まる。片や岐阜県の片田舎、片や東京。 キャッチコピーにもあるが「二人は一度も出逢わずして、一番大切な人になった・・・」二人とも心に傷を負った人同士。遠く離れた互いを思いやるのに、ただただ共通の「月に祈る」しかない。

八千草薫が「ピエロはみんな泣いている。」「ピエロはみんな泣いている。」と二回も繰り返すのに、その解説は無く、なんで泣いているんや!と疑問だけが残った。ドラマでは恐らく、人を喜ばす人の裏側には誰にも見せない悲しみを持っている・・・ということを伝えたかったのだと感じる。常盤貴子演ずる静流(しずる)にも悲しみを今も引きずり、谷原章介演ずる戸伏航(わたる)も悲しみを抱えているから、似たもの同士が惹かれあう恋愛の法則の通り。

そこで、何故、ピエロ(道化師)というものには涙マークが目に付いているのか、調べてみた。以下はコピペです。これは非常に勉強になりました。さだまさしの「道化師のソネット」がきっと聴きたくなりますヨ。あらかじめ貼り付けておきます。→https://www.youtube.com/watch?v=LzuQjMSZDHM&list=RDLzuQjMSZDHM#t=0


昔々、ある国に演技のうまい道化師がいました。その道化師が演技を始めると、どんな仏頂面の人も笑顔になりました。彼はみんなの人気者で、彼の演技を一目見ようと近隣諸国からも大勢のお客さんがやって来るほどでした。ある日、王様が来賓へのレセプションのために、その道化師と小屋の仲間を呼びました。しかし、レセプションの当日に彼の息子が大病を患い寝込んでしまいました。この子は、長く子宝に恵まれなかった夫婦にとって、やっと生まれてきた一人息子で、夫婦はこの子をとても可愛がっていました。

「今日のレセプションは断ろうか?」 

そう夫婦が話していると、息子がベッドの中からこう言いました。 

「パパの道化師大好きだよ、だってみんながパパを見て笑顔になるんだもん。僕は大丈夫だから、パパはみんなを笑顔にしてきてよ!」 

彼は後ろ髪を引かれつつも、レセプション会場へと向かいました。道化師が会場で準備をしていると、小屋の仲間が口々に言いました。 

「こんな日くらい休めばいいものを、そんなに名声が大事なのか!」 

道化師はいつものように演技を始め、いつものように観客をわかせます。 

「自分の子供が苦しんでいるのに平然としてやがる!なんて奴だ!!」 

道化師は演技を続けます。観客をわかせ続けます。ショーの半ばに、使いの者があわてた様子で現れました。使いの者が道化師に耳打ちします。

「息子さんが先ほど息を引き取りました、帰ってあげてください。」 

けれども、道化師は演技を止めません。観客をわかせ続けます。

「子供よりも名声を取りやがった!子供を見捨てやがった!!」小屋の仲間は言いました。 

それでも道化師は演技を止めません。観客をわかせ続けます。 

しかし、いよいよショーも終わりにさしかかった頃、客席がざわつき始めました。 

「道化師が泣いてる・・・」 

「みんなを笑顔にしてきて!」 

彼は息子との最後の約束を果たすためにステージで演技を続けていたのですが、観客の子供と息子がダブり、泣いてしまいました。顔は笑ってるのに、体は楽しそうに動いているのに涙が止まりません。彼は演技中に泣いてしまったことを恥じて、その後は二度とステージに立ちませんでした。人々は彼を惜しみ、また彼を讃える意味で道化師のメイクに一筋の涙を描くようになりました。道化師の笑顔の下には、深い悲しみが隠れているのです。


 


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