ドラマ「横山秀夫サスペンス」 [ドラマ]
4部作ドラマ「横山秀夫サスペンス」を観た。
いろんな映画を観たのですが、昨年買った中古パソコンが一年で壊れ(といっても10年前の製造品)、ブログ更新出来ずにおりました。古いパソコンを取り出し(こちらも10年前の製品)順次更新していきますが、私たちの身体と一緒で、いつどうなることやら…正常に動く・・・パソコンなどの機械類も生身の人間も当たり前のようで、実は奇跡の連続なのかもしれませんね。
「64(ロクヨン)」の物語に衝撃を受け、彼の原作「半落ち」「クライマーズ・ハイ」「臨場(ドラマ版)」と立て続けに観ました。
この四部作ドラマも面白かったのですが、ご興味ある方は本編をご覧いただくとして・・・ここでは、ドラマで紹介された「卵かけご飯」について書きます。
「自伝」という3作目で登場する「卵かけご飯」
一代で家電量販店を大きくした会長が、自伝を出版すべく、自伝代行サービス会社に依頼する。
記者と共に自宅にて昼食を共にするのだが・・・出されたのが「卵かけご飯」
貧しく、苦労した頃を忘れない為に今も「卵かけご飯」を食べるという一つのエピソードなのだが・・・私が感動したのは・・・記者が卵をかき混ぜようとしたところ、止めさせる場面。
①割った生卵を(かき混ぜずに)ご飯に直接掛けなさい!
②その上に醤油を掛けなさい!
③さぁ食べなさい!
その心は・・・いろんな味が楽しめる。
私も観た直後に早速実践してみた。
①透明な白身部分とご飯だけの味②透明な白身部分と醤油の掛かったご飯の味③割れた黄身と醤油の掛かっていないご飯の味④割れた黄身と醤油の掛かったご飯の味⑤全部が混ざった味・・・他にも白身だけのヌルッとした味、黄身だけの濃厚な味、醤油とご飯だけの味、小さい頃食べた「卵かけご飯」の懐かしい記憶・・・
実は、この食べ方は会長もある方から教わったのだとか・・・それがライターとの重要なキーワードになるのだが。
実にアナログでファジーで素晴らしい食べ方であることを教えてくれた。それ以降、私は毎日「卵かけご飯」である。ただし、違うのは「卵かけ玄米ご飯」であることだが、卵と醤油と玄米の組合せも最高にいい!これだけで一生食べていけるかもしれない(笑)。
多分、横山秀夫氏自ら忙しい新聞記者時代にこの食べ方を発見したのだろうが、小説という財産を残すだけでなく、素晴らしいレシピまで残してくれたことに私なりに感動した。
コンビニ等でも「たまごかけおにぎり」なる金太郎飴状態の商品が流通しているが、そんな金太郎飴(一律に同一なデジタル商品)ではなく、箸を入れる角度や口に入れる盛り具合で様々な味が楽しめるアナログ的な要素が本当に楽しめる。もし、試してみて気に入ったのなら、このドラマ「自伝」の衝撃的な結末まで観てみて下さい。このアナログ的な「卵かけご飯」に想像力まで足され、この上無い味になること間違いありません。それに付け加え、自分の幼少の頃の「卵かけご飯」の記憶まで呼び戻されるので不思議だ!
恐るべし!横山秀夫!