好きこそものの上手なれ [社会]
昔、まだ、結婚していた頃(笑)、家に来客があった。
エレキギター1本・アコースティックギター1本・ベースを1本、部屋の隅に飾っていた。
来客者「ギターやられるんですね!」
私「好きこそものの上手なれですよ!」と言うと
来客者「それは相当お上手ということですね!」
私「間違えました。『下手の横好き』でした・・・。」
日本語って難しいけど、面白い。
最近、職場で50歳前後の方がエレキギターを始めたそうだ。何でも娘さんに教えてもらっているそうだ。
その方から「○○さんはどれぐらいで弾けるようになりました?」と聞かれ・・・
「高校の入学祝いにエレキギターを買ってもらったんですが、あれから30年以上経つんですが、未だに弾けません!」と言ったが、六十の手習いでは無いが、「がんばれば、すぐに弾けるようになりますよ!」とでも言った方が良かったかもと少し後悔した。
まぁギターは上手い人に教えてもらえれば、すぐに弾けるようになる。娘さんは、ご自身の結婚式でウエディングドレスを着てエレキを掻き鳴らしたほどらしいから、大丈夫だろうと安心している。
今日の話は息子の話。
先月の月に一度の息子との面会日。こちらは事前予告しておいたので、今回も息子(ベース)とスタジオに入れる(私ドラム)と期待していたが・・・ベース持参では無かった。
「いやぁ最近、忙しくって練習出来ていない。」「(事前に新たな課題曲を提示していた)あの曲は難しくって覚えられない。」とのことだった。
何でもガソリンスタンドでアルバイトを始めたらしく、「乙4」という危険物取扱いの為、合格率約3割の資格を取るために勉強中なのだとか。
夏休みはWILDBUNCHという5万人規模の音楽フェスの設営や警備アルバイトした際、「エアコンがあるところでのバイトがいい!」と言っていたのにガソリンスタンドでの外での立ち仕事らしい。最近はセルフがほとんどなので、てっきり、エアコンの効いた事務所で待機していて、何か呼ばれて出向く仕事かな?と思っていたらそうでは無いらしい。タイヤ交換やオイル交換いろいろあるらしい。
そこで「好きこそものの上手なれ」を思い出すのである。
息子は小学校の職場体験で車の整備工場に行く。ヤングマガジンに車の絵を投稿して掲載される。高校は車の構造を学びたいとのことで高専の機械工学科を受験。免許をいち早く取得し、ヤングマガジンで連載されていた「頭文字D」(イニシャルD)に出ていた後輪駆動方式のマツダロードスター(平成3年式)を購入。友達はGTOとかに乗っている明らかに走り屋である。しかも漫画「頭文字D」に登場するトヨタハチロクを走りこなす主人公:藤原拓海(高3)はガソリンスタンドでアルバイトをしているのである。
私は車がどういう構造でどうやって走るのか(教習所で習う程度の事は分かるが)教えてやることが出来ずに、3千円ぐらいする車の構造を解説する本を買ってやったことがある。私からすると1ページ目から「これは俺には読めないなぁ・・・」と思っていた。1ヵ月後「分かった?」と聞くと「分かった!」という。好きなものはどんどん興味関心が湧き、理解も深まっていくのである。
何だか、息子に教わった氣がする。「好きなものに少しでも近づく努力をする」
好きなものと実益が兼ねたものというのは楽しいし、幸せなことである。
しばらくお預けとなる次の課題曲SCANDAL「瞬間センチメンタル」はこんな曲→ https://www.youtube.com/watch?v=38bhs0MnvxI