しゃーないやんかーその3 [社会]
(続き)ロードサービスを呼ぶ前に娘との面会もあったので電話した。いつもなら午後7時にはメールして待ち合わせ(暗黙の了解ぽいが)。既に午後8時を過ぎていた。
私「ゴメン、山道で車がパンクして・・・」
娘「もっと早く電話して欲しかった。」
(そりゃそうだよなぁ・・・と思いつつも)娘「外でずっと待っちょったんじゃけぇ」(ずっと待っていたの山口弁)
私「ゴメン、早くても10時頃になる・・・」と言った途端
娘「もう、いい!」と一方的に電話を切られる。
娘には【しゃーないやんか!】は通じそうにない。自分のせいで・・・と、心配していた息子に「これも、しゃーない」と伝えた。
そして自動車保険会社に電話した。(今は保険にロードサービス料が含まれているらしく、丁寧に対応してくれた。レッカー引き受け先でパンク修理出来るかどうかは聞いてみて下さいとのことだった。)
・・・30分後、レッカー車というか荷台に車を積むトラックが到着。私たち親子を救ってくれる救世主なので平身低頭で
私「ありがとうございます!」と言うと・・・
60代のおっちゃんだったが・・・つっけんどんな態度で「どうします?どこに持っていきます?」と言うので
私「えぇ?保険会社の人には、パンク修理出来るか聞いてみて下さいと言われたんですが・・・」
おっちゃん「うちはやりませんよ!」「うちで24時間は保管します。次の移動先が決まらないのであれば、それ以降は保管料をいただきます。」ということだった。そのやりとりを見ていた息子は「連休中だからしゃーない」と「しゃーない」の活用法をマスターした様子。
そこで連休中5日間も保管料が発生するのは困るので、車の修理会社を経営している高校の同級生に息子に隠れて半べそかきながら電話した。「こんな状況なんじゃけど、どうしよう!?」・・・と。
友人「えぇよ~その人と電話代わってくれる?」
この時点で「地獄に仏」という場面を垣間見た氣がする。
一通りやり取りが終わった後、高校時代から30年経つ今まで温厚な彼が・・・「何!?今の!?」とキレていた。今度は私が「しゃーない」を言う場面。連休前でくつろいでいたところ、当番で呼び出されたのだろう。
そこで車を荷台に乗せ・・・なんせ人生始まって初めてのことで・・・想像ではそのレッカー車の助手席に一緒乗せられて最寄の駅まで連れていってくれるのか?と思いきや・・・
私「私たちはどうなるのですか?」と聞くと・・・
おっちゃん「知りません」
私「ここでお別れなんですね?」と念をおして聞くと・・・
おっちゃん「そうです!」とのこと。
ようやく状況を飲み込んだ私たちはタクシーを呼ぶことになった(続く)。