映画「雨あがる」 [映画]
映画「雨あがる」を観た。
2000年公開で日本アカデミー賞総なめ作品である。世界のクロサワ:黒澤明氏の遺稿というか最後の脚本作品。素晴らしい映画で後からジワジワと良さが思い出され、時代背景を調べた後、二度観してしまった程。
時代は享保(1700年頃)の江戸時代、大井川沿いの今の静岡県が舞台。剣術の腕は達者で人柄も良い武士だが、職を失い浪人中で旅を続ける夫婦を取り巻く物語。
様々な名言もあり、【人に優しくなれる極意】という名言まとめサイトもあるほどだ。http://matome.naver.jp/odai/2139614502795276201
「刀は人を切るものではない。馬鹿な自分を、いや、自分の馬鹿な心を切り捨てるために使うものです。」
「自分の暮らしさえ満足でないのに、悲しい程、思いやりの深い温かな人たちでした。」
「貧しいものは、お互いが頼り。自分の欲を張っては生きにくい。」
「不面目な事だと知りながら、やむにやまれない、そうせずにはいられない場合があるのです。」
「説教をするおじいさんが…『あんなにうれしかったことは生まれて初めてだった。世の中はいいものだということを、この年になって初めて知りました。若くはなれないけれど、どんなにいやな思いをしても、生きていることは素晴らしいことですね。』と、おっしゃっておられました。」
最後のフレーズはまさしく黒澤明監督の遺言のような感じである。
いい映画だった…しばらくは日本人の美しい心を取り戻すべく、時代劇にハマりそうである。
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