映画「ボックス!」 [映画]
BOXという英語は「箱」という意味だけではなく、「なぐる」という意味もあることを初めて知った。
Boxing(ボクシング)、Boxer(ボクサー)・・・ボクシングではレフリーが試合再開などで選手両者に合図としての掛け声として「BOX!」と言う。「殴り合え!」ということなのだろう。
この映画は7年前に再会した小学校時代の同級生の巨匠が主演の市原隼人が凄い!と大絶賛していた。
(私が彼を巨匠と思うのも・・・彼は天才的な絵画センスで当時から画家を目指していた。今、歯磨きチューブを最後まで搾り取るプラスチックの器具があると思うが、彼が小学生3年生の時に夏休みの宿題で針金で考え、その年の県知事賞を受賞している。恐らくそれを当時特許でも出願していたら彼はものすごいリッチマンになっていたのだろうが、再会したた時は日雇いのような仕事をしていると言っていた。ゴッホも存命中は貧乏な生活をしており、彼の死後、絵が評価され高価な値段で取引されることになるのと何か似ている。私の絵は彼のお陰でいつも銀賞止まりだった。金賞の彼の絵を見ると・・・彼には叶わないやぁ・・・と悔しさは全くなく、銀賞でも最高に嬉しかった。やはり、天性の才能には叶わないのを小学3、4、5、6年で悟った。30年振りに再会して私の部屋で夜通し飲んだのだが、その時のフレーズが「BOX!の市原隼人は凄い!」だったのを最近思い出して、今やっと観るに至る。やはり私は凡人の証である。私も彼のような才能の持ち主なら、「そうか!?」と感じすぐにでも観ていたのだろう。でも7年後でも観てよかった!)
この作品は「永遠の0」や「海賊とよばれた男」の著者のあの百田尚樹氏原作であることも知らなかった。
天才的なファイターが、挫折を経験し、親友の補佐に回る経験をすることで、更に強くなる物語。頭脳派で努力家の親友(高良健吾)もちゃんと陽の目を見ることができる。ボクシング部監督の教師役の筧利夫が節々に重要な真理を突く発言をするのが興味深い。恐らく原作ではその辺のフレーズがビジネスマンや学校関係者に支持されているのだろう。
凡人なので遅ればせながらではあるが・・・市原隼人に興味関心を持った。しばらく追っかけてみることにする。
映画「ぼくが命をいただいた3日間」 [映画]
吉本興業が映画でも日本のためにやってくれました!
漫才やコントや演劇などのお笑いだけでは無い、日本人にとって古来から大切にしてきた「いただきます」という食育に関する映画を製作していたのだ!
物語は、都会に住む小学6年生の男の子が今まで一度も行った事の無い、父親の山村の実家に冬休みの3日間だけ、一人で行くお話。
初めて対面する孫におばあちゃんが「何が食べたい?」と聞いて「鶏のから揚げ」という孫。
では・・・ということで孫とおじいちゃんが飼っていた鶏を殺すところから始める・・・。
大人でも・・・現実に牛肉の と殺場の現場を観た人は牛肉が食べれなくなるという・・・。
私たちは他の生き物の命をありがたく、いただいて自分の血や肉と同化させているのだ。
「いただきます」の意味はシンプルにそこにある。
それを知らずに、黙って手も合わさずに食べ始める孫に、初めて会うにも関わらず祖父は恫喝する!
動物だけの残酷な話だけではない、野菜もさっきまで生きていたのだ。それを人間のご都合主義で命を捨てて人間の体内に飛び込むのだ!やはり、動物・野菜や山菜・魚・海草も含め自分の命を捨てて人間の為にお役に立とうとしているのかもしれない。
それなのに人間は何をやっているのか?
本当にヒエラルキーのトップに居るのだろうか?
傲慢で、争いを繰り返し・・・恐竜が滅びたように我が物顔の人間は絶滅するかもしれない。代わって我が物顔で無い謙虚で感謝を忘れない違う人間が今後この地球を闊歩するのかもしれない。
何だかその分岐点に立っているような氣がするのは私だけだろうか?
いろんな人に観てもらいたい映画なのだが・・・出された茶色い食事が嫌になる主人公だが、出されたご飯がピッカぴかの「白米」だったのが減点対象である。せめてそこまで「茶色い食材」こだわるのなら茶色い「玄米」で統一して欲しかった!もしかしてお米=白米という製作スタッフの思い込みなのかな?そこまで「玄米」が茶色いことが忘れ去られたのか?ここ100年ぐらいの白米の歴史なのに・・・少し残念だった。(もしかして玄米を売り込まずに、白米を売り込むための戦略なら有り得る!まぁ良しとしよう。パン食を勧める映画ではないのだから。まずは一歩ずつ歩を進めることである!)
男性にも更年期障害あり!? [健康]
女性は50歳前後に閉経を迎え、女性ホルモンの減少で「更年期」というものがあるのは知っていた。
しかし、男性にも40代以降には「更年期障害」というものがあるというのは最近の研究で明らかになっているのだとか。
それは女性よ同じく、男性ホルモンの低下、ストレス、身体的な衰えが原因なのだとか。
LOH症候群(加齢男性性性腺機能低下症)と呼ばれセルフチェックも可能なのだとか→http://loh-guideline.com/
私の場合、該当項目はいくつかあった(どん底にいるなど)が・・・幸い点数的には異常なしだった。
私が読んだコラムによると・・・更年期障害の要因になる精神・酸化・糖化のストレスを軽減し、ホルモンの生成に役立つ食事や運動を習慣にすることが大切です!とあるが・・・糖化って何だろう?と思い、検索すると・・・
糖化とは、身体の中でタンパク質と余分な糖が結びついてタンパク質が変性、劣化してAGEs(糖化最終生成物)という名の老化物質を生成する反応をいいます。 この老化物質AGEsは分解されにくく、そのAGEsの蓄積は肌や髪、骨など全身の老化を進行させ、さらに体調不良や様々な病気(糖尿病、高血圧、がん等々)の温床にもなります。
と出てきた。そして「糖化」のセルフチェックもあり。
- 早食いである
- 朝食は食べない
- 定食では、まずご飯から食べる
- 野菜をあまり食べない
- パンや麺類をよく食べる
- 甘いものや清涼飲料水をよく摂る
- つい食べ過ぎてしまう
- お酒を飲んだ後によくラーメン(麺類)を食べる
- ストレスが多い
- 運動はあまりしない
該当数0-2:糖化度低
該当数3-5:糖化度中
該当数6-8:糖化度高
該当数9,10は危険(専門医に相談した方が良い)とある。
「更年期」を過ごすにあたっての具体的な生活習慣改善として・・・
【食事】
- ホルモンはコレステロールから作られるので、栄養不足に注意を。抗酸化作用のあるカラフルで色の濃い野菜を先に摂りましょう。また、焼く・揚げるといった高温調理した料理を避けましょう。ご飯は白米より玄米や雑穀米がおすすめです!・・・とある。ここでも「玄米」が出てきている。
- 女性:女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンが豊富な大豆を。
- 男性:男性ホルモンの合成を助ける亜鉛が豊富な牡蠣(かき)、しじみ、豚レバーなどを。
【ストレス対策】
- ポジティブシンキングを心がけ、症状が少しでも軽くなったら更にプラス思考で毎日を。こうした好循環を生み出しましょう!
【運動】
- 過度な運動は酸化ストレスの原因に。
- ウォーキングなどの有酸素運動と筋トレなどの無酸素運動は男性ホルモンを増やします。
- 血行を促進するストレッチとともにバランス良く続けること。
やはり、糖化チェックの中にもあったが、食べ物・飲み物は大事である。
それにしても、私の興味・関心があるからかもしれないが、「玄米」というキーワードに最近良く出会う。
もっと、皆さんも「玄米」というものを見直してみてはいかがでしょうか?
映画「太陽」 [映画]
映画「太陽」を観た。
【Amazon.co.jp限定】太陽 Blu-ray (非売品プレス付き)
- 出版社/メーカー: アミューズ
- メディア: Blu-ray
21世紀初頭、謎のウィルスにより日本人の人口は激減し、太陽の下で生きられる貧しい旧人類(映像では明治時代の雰囲気)と太陽を浴びると死んでしまう裕福な新人類(映像では都会の高層マンションに住むイメージ)の二極化している。
しかし、旧人類からも抽選に受かれば、手術を受けて新人類への移行も可能。
親として、娘を新人類への抽選願いを提出すべきか悩む場面もある。どちらが幸せなのか、親として判断してやらないといけない。
・お金はあるけど、理不尽で性格の悪い人
・お金もあって、思いやりもあって優しい人
・お金は無いけど、思いやりもあって優しい人
・お金も無いし、理不尽で性格の悪い人
ここではこの4パターンの全ての分類が描かれる。理想はお金もあって思いやりもあって優しい人だが、生まれ持って二極化しているなら、お金は無いけど、思いやりもあって優しい人になることも出来る。その中でも、お金が無いのに理不尽で性格が悪い人も出現するのだ。不思議だ・・・といっても映画の世界だから・・・だろうか?現実にも有り得る世界ではないだろうか?人はその与えられた現実の中で更に二極化は自分で選べれるのだ。自業自得の法則とでも言おうか。なかなか考えさせられる内容だった。
ある科学者がおっしゃっておられた・・・結婚をする際、男性を見るべきポイントは「優しさ」と「思いやり」であるとか。
そもそも女性には母性本能で「優しさ」や「思いやり」は兼ね備えているが、男性には攻撃的な要素があり、「優しさ」と「思いやり」というものを攻撃性と併せ持つのは難しいのかもしれない。
よく10代の女性が、攻撃的な男性を優しさと勘違いして付き合っているのを見かけるが、結局のところ後悔することになるのだろう。
娘が結婚する時もこの「優しさ」と「思いやり」を相手の男性が持ち合わせているか見極めたいところだ・・・。
てか、離婚した私には「判断」する場も与えられない。結婚したことを知らされない身近な事例だってある。事後承認しかないのだ。ということは毎月の面会日の時にそっと男性を見極めるポイントだけは「気づかれない」ように教えておこう。
お父さんのような「優しさ」と「思いやり」をそれとなく、すり込み(サブリミナル)のように教えておくのだ!(笑)
映画「星ガ丘ワンダーランド」 [映画]
友人や子供たちとで行った北九州市にあるスペースワールドが今年で閉園になるのだとか。
楽しい思い出がつまった場所がなくなる。まぁ物理的に無くなっても、私たちの思い出の中には永遠に残り続ける。
映画「星ガ丘ワンダーランド」を観た。http://hoshigaoka-movie.com/
こちらの遊園地には、主人公をはじめ家族にとって辛い思い出がつまった場所である。
「星ガ丘ワンダーランド」スタンダード・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: キングレコード
- メディア: DVD
母親が二人の幼い兄弟を残して家を出る。母親には新しい家族が出来、残された兄弟は父子家庭となり、大人になる。子供にとってはやはり、父親よりも母親からの愛情の方がいかに大事かが思い知らされる。
※子供は母親のお腹から出てくるので、子供にとって母親は分身であり、全てである。しかし、父親はDNA鑑定でもしない限り正確には分からないので、子供は何となく他の男性よりは心を許せるぐらいの警戒感で、母親に対してと父親に対してとでは全く異なるらしい。
20年経って現れる、義理の姉と弟。大人になっても複雑な心境が描かれる。
今は三組に一組が離婚する程、離婚が増えているのだとか。子供が居ないならまだしも、子供が居れば離婚出来ない法律を作った方がいいのでは?というお方もおられる。離婚経験者の私としてもそれは理解できる話だ。大人になっても深い心の傷は残る。この映画はそんなことを表現しているように感じた。
もしも、結婚して子供が居れば離婚出来ない法律が出来たとしたら・・・(子供が出来たら結婚しなくてはならない、そして離婚も出来ないとしたら・・・)女性は付き合って性的関係になるにあたって、よっぽど慎重に相手を選ぶのではないだろうか?あまりに慎重になりすぎて、今よりも結婚率が下がるだろうか?勢いで結婚とかもなくなるのかな?でも再婚相手からの幼児虐待などはなくなるのかな?子供が心の傷を持たずに健全に育つのかな?次の世代のために私たち古い世代は生きているのだから、新しい世代の人たちのために何が出来るのだろうか?を考える必要がある。
それにしても脇役の市原隼人の存在感がものすごい。友達になる瞬間ってこんなだよなぁ・・・利害など関係ないところで心を通じ合わせる。無償の愛というやつなのだろう。損得が絡み合う世の中で、利害関係なく付き合える友人というのはやっぱり大事だ。感情をむき出しにしても受け止めてくれる相手、なかなかそう居ないよなぁ・・・「市原隼人」に興味を持った。そういえば・・・彼主演の「ボックス」という映画はすごい!と以前、聞いたことがある。レンタルショップにいつ行っても貸出中なので、私の中でプレミアがついてるぐらいだ。観たら追ってご報告します。
いろいろと考えさせられる、私にとっては複雑な映画でした。
映画「半落ち」 [映画]
横山秀夫原作の「半落ち」の映画を観た。
原作は2003年週刊文春推理小説ベストテン第1位、映画は2005年日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞している。
「半落ち」とは警察用語で完全自供の「完落ち」に対して、一部自供したという意味。故に半分は謎のまま。ただし、映画を観ている側は全て分かるので、その半分が深い内容である。
有能な刑事だったが、白血病で息子を亡くし、その後、妻がアルツハイマー病で壊れていく。妻の介護の為、教官に異動。その妻に乞われて妻を殺害という嘱託殺人を犯す。しかし、自首したのは三日後。その空白の二日間に何があったのか?が焦点となる。
「大切な何か」を守ろうとして半分しか自供しない(半分嘘をつく)。
その謎を追求しようとする刑事、検察官、新聞記者、弁護士、裁判官それぞれにも「大切な何か」を抱えており、妥協していく。
セリフが少ない主人公だが、顔の表情や間で対峙する刑事や検察官や弁護士、裁判官と沈黙のバトルと駆け引き。
日本映画らしい作品で監督は山口県出身の佐々部清氏。この作品で主演の寺尾聰氏は日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞している。
人にはそれぞれ他人には言えない秘密というか、半分がある。大切な何かを守るためにはそれも必要なことである。
一点に様々な背景が幾重にも織り重なっていく「横山秀夫」の世界。私自身、サスペンスものは、人が死ぬからあまり好きでは無かったが、人間の色々な感情があらわになるので面白い!と感じた。今年はこれをきっかけに「サスペンス」もの鑑賞に挑戦してみようと思う。遅ればせながらであるが、新たな世界を見せてくれた原作者「横山秀夫」氏や製作陣に感動である。日本映画って本当に素晴らしい!
侘(わ)び寂(さ)びと間合いを大切にしたいものである。
ドラマ「横山秀夫サスペンス」 [ドラマ]
4部作ドラマ「横山秀夫サスペンス」を観た。
いろんな映画を観たのですが、昨年買った中古パソコンが一年で壊れ(といっても10年前の製造品)、ブログ更新出来ずにおりました。古いパソコンを取り出し(こちらも10年前の製品)順次更新していきますが、私たちの身体と一緒で、いつどうなることやら…正常に動く・・・パソコンなどの機械類も生身の人間も当たり前のようで、実は奇跡の連続なのかもしれませんね。
「64(ロクヨン)」の物語に衝撃を受け、彼の原作「半落ち」「クライマーズ・ハイ」「臨場(ドラマ版)」と立て続けに観ました。
この四部作ドラマも面白かったのですが、ご興味ある方は本編をご覧いただくとして・・・ここでは、ドラマで紹介された「卵かけご飯」について書きます。
「自伝」という3作目で登場する「卵かけご飯」
一代で家電量販店を大きくした会長が、自伝を出版すべく、自伝代行サービス会社に依頼する。
記者と共に自宅にて昼食を共にするのだが・・・出されたのが「卵かけご飯」
貧しく、苦労した頃を忘れない為に今も「卵かけご飯」を食べるという一つのエピソードなのだが・・・私が感動したのは・・・記者が卵をかき混ぜようとしたところ、止めさせる場面。
①割った生卵を(かき混ぜずに)ご飯に直接掛けなさい!
②その上に醤油を掛けなさい!
③さぁ食べなさい!
その心は・・・いろんな味が楽しめる。
私も観た直後に早速実践してみた。
①透明な白身部分とご飯だけの味②透明な白身部分と醤油の掛かったご飯の味③割れた黄身と醤油の掛かっていないご飯の味④割れた黄身と醤油の掛かったご飯の味⑤全部が混ざった味・・・他にも白身だけのヌルッとした味、黄身だけの濃厚な味、醤油とご飯だけの味、小さい頃食べた「卵かけご飯」の懐かしい記憶・・・
実は、この食べ方は会長もある方から教わったのだとか・・・それがライターとの重要なキーワードになるのだが。
実にアナログでファジーで素晴らしい食べ方であることを教えてくれた。それ以降、私は毎日「卵かけご飯」である。ただし、違うのは「卵かけ玄米ご飯」であることだが、卵と醤油と玄米の組合せも最高にいい!これだけで一生食べていけるかもしれない(笑)。
多分、横山秀夫氏自ら忙しい新聞記者時代にこの食べ方を発見したのだろうが、小説という財産を残すだけでなく、素晴らしいレシピまで残してくれたことに私なりに感動した。
コンビニ等でも「たまごかけおにぎり」なる金太郎飴状態の商品が流通しているが、そんな金太郎飴(一律に同一なデジタル商品)ではなく、箸を入れる角度や口に入れる盛り具合で様々な味が楽しめるアナログ的な要素が本当に楽しめる。もし、試してみて気に入ったのなら、このドラマ「自伝」の衝撃的な結末まで観てみて下さい。このアナログ的な「卵かけご飯」に想像力まで足され、この上無い味になること間違いありません。それに付け加え、自分の幼少の頃の「卵かけご飯」の記憶まで呼び戻されるので不思議だ!
恐るべし!横山秀夫!
思い出が大事 [社会]
アニメ「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」をしばらく観ていたことがあったが、オープニングに短い文章で教訓のようなフレーズが紹介される。例えば「自分を信じることが出来ない者は、他人も信じることが出来ない。」のような真理を突くようなものである。
その中で私の中で強烈に心に刻まれたフレーズがある。
「大事なことは、父親の姿ではなく、父親との思い出である。」
私は9年前に離婚し、小学生の息子や娘と離れ離れの生活である。
裁判所に認められた月に一度の面会日に会って食事をするだけの9年間。
その間にあった、運動会や音楽会、野球やバスケの試合、小学校の卒業式や中学校の入学・卒業式、高校の入学式などに一緒に立ち会うこともなく過ぎてきた。
しかし・・・先月、ベースを始めた息子(私も学生時代ベース担当)と一緒にスタジオに入ったことを学生時代の音楽仲間に伝えたところ・・・「お前は幸せものやで!」と返ってきた。
音楽をかじった者からすると・・・自分が親となり、息子や娘と一緒に音楽が出来るのが夢のようなものである。
しかし、子どもたちが思春期を迎え・・・「お父さん、臭い!」ではないが、父親と何かをするのを嫌がるようになる。故に夢のように描いていた一緒に音楽をやるなんて夢のまた夢に遠のいていく。
以前、見たドラマで・・・ある父親が大人になった息子と酒を飲みたい夢を持っていたが、息子が家を出て行き叶わず、母の死で戻ってきた息子に言う。「小さい頃の可愛かった子どもの思い出さえあれば親は生きていける」これは真理であろう。私も死なずにめげずに生きてこれたのも、会えずにも「思い出」を頼りにしてきたからである。
私たちはいつかは一人で死んでいかねばならない。例えば愛した異性がいたとしても「失楽園」のようにつながったままで死ぬことは有り得ない。なので、たった一人で「思い出」をあの世への「冥途の土産」として持っていくだけなのである。
今日もあの世への「思い出」を作ってこの世を精一杯生きましょう!
映画「64 ロクヨン 前編・後編」 [映画]
http://64-movie.jp/
「クライマーズ・ハイ」「半落ち」「出口のない海」などの原作者:横山秀夫の映画化。最初はNHKで2年前にドラマ化され、ピエール瀧主演で好評を博し、映画化に繋がったものとみられる。映画は原作と違うエンディングとのことで、私は映画を観た後、原作に忠実なエンディングのドラマの方も観た。どちらも秀作で甲乙つけがたいエンディングだった。原作者も特典映像で語っていたが、「映像班の執念」にご本人も納得したとのこと。
原作は・・・〔このミステリーがすごい!(2013年) 第1位〕〔週刊文春ミステリーベスト10 第1位〕〔2013年本屋大賞 第2位〕テレビドラマは・・・平成27年度文化庁芸術祭賞(テレビ・ドラマ部門)大賞を受賞している。
wikiによる内容はこちら→
https://ja.wikipedia.org/wiki/64%EF%BC%88%E3%83%AD%E3%82%AF%E3%83%A8%E3%83%B3%EF%BC%89
昭和64年は昭和天皇崩御により7日間。その時に起きた少女誘拐殺人事件。天皇崩御の報道に押され、埋もれてしまった凶悪事件。未解決のまま時効まで後一年と迫った平成15年、64(ロクヨン)の事件を模倣した少女誘拐事件が発生。県警・報道・被害者関係者全てが昭和64年の事件に引き戻される。
横山秀夫の世界は・・・1点に複雑な人間模様が交錯していくのを得意としているらしく、動と静が織り成す映像シーンでも観る者の頭の中はグルグルとフル回転させなければ追い付いていけないほど、観るものを圧倒させる。私の感想では「日本映画の最高峰!」「日本アカデミー賞はこれで決まり!」「とにかく佐藤浩市がすごい!」といった感じ。
アナログな昭和の時代とデジタルな平成の時代を生き抜いた人たち全てに「冥途の土産」として観てもらいたい!
※やはり、日本映画はすごい!あまりにも凄すぎて、この直後に息抜きに「X-MEN アポカリプス」を観たが何も残らず、もう一度「ロクヨン」を観たほど・・・。
初インフルエンザ [健康]
もしかして18歳以降、インフルエンザになったのは初めてかもしれない。(学生時代の記憶が少ないので省きます)
ここ1週間、見えない敵と格闘しておりました。
医師より外出許可が出たので本日より再始動します。
医師より「治って受診に来られるのも珍しいですが、薬を飲まずに治るのも、たま~に若い人に居られるんですがねぇ・・・」と私の年齢と風貌を見て(?_?)のような感じだった(笑)。
というのも勤務先より、お客さんや従業員内での感染拡大を避ける為、「医師より、いつから出勤していいか聞いてきてくれ!」との指示により病院に行った。大病院を3つも回るも「紹介状必須」が一つ、「紹介状が無ければ初診料+5000円」、「内科のみ本日午後休診」と突き返され、泣く泣く地元の小さな個人病院に行った。でも大病院に行って思った。「こんなに何かの病気の人がいるのか?行けば逆に何かの病気をもらうかもしれないなぁ・・・」と。
1週間前に同じ勤務の人が体調不良を理由に早退された。翌日その人は39度の熱が出て「インフルエンザA型」と診断された模様。私はいつもは念入りに「うがい」「手洗い」をするのだが・・・そんな日に限って「うがい」を忘れた。事件や事故というのはいろんな偶然が折り重なって起こるのが常。神さまのイタズラとでも言うのだろうか?
時既に遅し・・・私も何だか喉に痛みを覚え始めていた。この頃発症したのだろう。インフルエンザはウィルスが100万倍/日増えるのだそうだ!
この時、母が読みかけの本「病気にならない暮らし事典」でインフルエンザに関するページのみを見た。
すると・・・インフルエンザも風邪の一種、うつさない努力は必要ですが、恐れる必要はない。暖かくして安静に!のようなことが書いてあった。家族全員予防接種しても家族全員インフルエンザに感染した例も知っているので、成るのを恐れない、成っても恐れない。それ相応の対処をしておけばいいのだろう。
ただ、感染拡大の可能性があるので休ませいただいた。
途中、39度の日が二日続き、その日は24時間ほとんど眠っていた。途中、汗をかいて起きるので、着替えてまた寝てを繰り返していた。そんな時こそ、身体が本当に欲するものがわかる。例えばいつもはコーヒーが大好き(日に4、5杯は飲む)なのに、欲しいとも思わず、「ココア」が欲しいと望む。後は「飲む点滴」と呼ばれる「甘酒」それとたまたま手元にバナナの房が置いてあったからかもしれないが「バナナ」。それと「玄米の雑炊」。家では私以外玄米の炊き方を知らないからこれは叶わなかったが・・・。毎日飲むお酒などは「飲みたくない!」ぐらいだ。不思議だ。健康な日常生活時は「自我」の欲望のまま・・・不健康な時は身体が内から求めるもの・・・。
「自我」が求めるものよりも自分の「内なる声」を聞けば、それだけで健康維持できるのかもしれない。
今回勉強になったのは、インフルエンザに感染すると・・・その後、社会に接してもいい基準というものがあるということだ。学校は法律で守られているから決まっているらしい。
- 熱がひいて2日(例えば39,38,38,36,36となれば翌日から)
- 発症後5日 (発症日を含めて5日の翌日から)
のどちらか長い方を適用するということだ。
いろんなものを改めて知った。内なる声、人の優しさ、インフルエンザの実態、「マスク・うがい・手洗い」の重要性
医師より「距離」により薄まるので、家庭内などでどうしても接しないといけない場合、「感染した人とは距離を置くこと」「お互いにマスク」「加湿」「暖かい温度」 「頻繁にのどを潤す」(うがいしなくても水やお茶を頻繁に飲むことで胃で殺菌される)なども追加で教えていただいた。
健康(命)が一番、お金やモノは二番・・・命あっての物種 でも、命あってのものだねぇ・・・でもどちらでもよい。
尿酸値を下げるもの [健康]
昨日、NHKの「ためしてガッテン」を観た。というのも尿酸値についてだったからだ。私は痛風持ちなので知るべきことがまだまだありそうだからである。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20170104/index.html
人間は、尿酸値が他の動物より高いから寿命も長い。
それは尿酸が遺伝子を作っていくからである・・・とのこと。
食品から得られる尿酸は2割。8割は細胞(身体)から出来るようだ。
ガッテンBOYが被験者となり・・・というのも23歳のお酒も飲まないスリムな男性が尿酸値8.2と高尿酸だった。(7.0以上が高いと言われる。ちなみに先日の私の最新データは6.3)
47,150人を12年間追跡したデータをもとにわかった尿酸値を下げる食べ物は・・・低脂肪牛乳・低脂肪ヨーグルトということだった。
ガッテンBOYが1週間、コップ1杯の牛乳とヨーグルトを食べたところ8.2→6.6に下がったとのこと。
仕組みは牛乳やヨーグルトには「カゼイン」が含まれ(豆乳には含まれない)、その「カゼイン」が「アラニン」に変換され、その「アラニン」が尿酸を排泄する扉を開くとのこと。
他にも対策として・・・
- 肥満解消(しかし激しい運動は逆効果)
- アルコール全般飲み過ぎに注意
- 甘いものは控える(砂糖がいけないのは以前のガッテンで教えてもらった)
- 野菜を多く摂る
- 低脂肪牛乳・低脂肪ヨーグルトは効果大
縄文時代から米があった [社会]
私たちは縄文時代は狩猟生活、弥生時代に大陸から稲作が伝わったと習った。
私は米農家であるが、毎年毎年中国大陸からこの文化が入ってきたのか?と遠い昔に思いを馳せながら作ってきた。
しかし、歴史は覆されているのだとか。
縄文時代の土器から米が出ており、その当時から稲作があったというのだ。
米は東南アジア(インドネシア・ベトナム・フィリピン)発祥で南方から伝わったというのだ。何故なら米は温かい気候の植物であり、縄文時代(1万年前)当時、大陸は寒くて人が住んでいなかった。何故なら大陸では当時の遺跡や土器が発見されないからだ。
米作りというのは決して一人では出来ない。現代の機械技術では出来るが、当時は集落という形態でみんなが一致団結して作っていたのなら、縄文遺跡も理解できる。
新年早々の目からウロコである。
だからといって、学校の社会の試験でそれを書くと間違いと見なされるから、矛盾した社会に生きている。
日本人も縄文顔と弥生顔があり、私は典型的な縄文顔だから米をその当時から作ってきたことの証明でもある(笑)。
これで今年の米作りは大陸に思いを馳せるのでは無く、私の顔に似た南方の人たちに思いを馳せながら出来る。
玄米とカレーの相性がいいのは、発祥が共に南方系だからかもしれないなぁ・・・そんな私は今日も「玄米カレー」である。毎日でも飽きない。ただ、悩むのは「グリーン」カレーにするか「イエロー」カレーにするかの違いぐらいである。
それにしても1万年前から玄米を食べていたとは!?身体が欲するのはその歴史(遺伝子)のお陰かもしれない。