ドラマ「蛇のひと」 [ドラマ]
2009年第2回WOWOWシナリオ大賞を受賞した「蛇のひと」を映像化した作品を観た。
先の全く読めないストーリーに観る者も、失踪者(西島秀俊)を捜索する部下(永作博美)も翻弄されながらも、なんとなく最後は腑に落ちる着地点で、一般の日本人が考える話って「すごい!」と「質」の深さに感じ入った。結局は私の心というか人の心は誰にも読めないし、上辺だけの付き合いの人にはほとんどわからないのだ。でも真相に触れた時にはお互いが少し理解できる。意味深長な作品だった。さすが大賞を受賞しただけのことはある。
「夜に口笛を吹くと蛇がでるで!」「蛇ってのはな!ジャとも読むから邪悪のジャなんや!」「悪いことが起きるから縁起でもないからやめときや!」と言ってた(記憶違いで話が前後していると思うが)大阪弁の上司が失踪する。部下としてその上司を探す過程で、その上司に関わった人はその後「微妙に不幸になっている」のだ。その上司はいいアドバイスをしているにも関わらず、それに従った人は「微妙に不幸」・・・その人に関わるとジャ(蛇・邪)なのか否なのか?
私もたくさんの人に余計なおせっかいなのだが、いろいろなアドバイスをしてきた。その後どうなったのだろうか?私も「蛇の人」なのだろうか?このドラマは最後は希望をもたらす終わり方だった。私のアドバイスが良い結果をもたらしたことを信じたい。でないとこのドラマの西島秀俊と同じく私も生きる意味を持たなくなってくる。ドラマを観た余韻でこんなにも記事を書けるなんて、面白いドラマだった・・・
しばらくはWOWOW製作ドラマを追っかけてみることにしたい。深い深い世界に浸れるのが面白いし心地よい。
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