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日本将棋の寛容さ [教育]

小さい頃父親とよく将棋をしたものだ。

 戦略、戦術、予測、手の内を読む、先を読むetc 将棋は非常に良いと思う。戦国の武将は将棋で子供達に戦術を教えていたとも聞く。私も子供に公文式の将棋を買ってやらせたこともある。

 子供が幼稚園の時、近所の同い年の子供が将棋をしていたのを見て驚いた。なぜかというと将棋の駒の動かし方は難しいからだ。特に桂馬など。その子が公文式の将棋を使っていた。駒に進める方向が書いてあるものだ。

 父と年末に将棋談議になった際、このようなことを言っていた。『歩(ふ)には歩の役割があるように駒それぞれの役割を果たす。人間社会でも同じじゃないか!』

 さて、将棋というものはインドが発祥地らしい。そこから世界に広まっていった。現在は100種類ぐらいの将棋があるらしい。チェスや中国将棋、そして日本将棋など。

 その中で日本将棋だけ唯一違うルールがあるという。

 それは・・・取った駒を味方としてまた使えるという点である。

 日本将棋は王と玉を除いては駒は敵味方全て同じ。向きを変えるだけである。中国将棋などは赤と白とかで最初から敵味方が分かれているそうだ。

 戦国時代、捕虜となった武将が捕まった敵である武将の考えや情の厚さに感動し、味方となって戦ったという話もゴロゴロあるそうだ。

 この話と同じく、日本将棋の奥の深さを感じる。敵も味方もない。そもそも同じ民族だからだろうか?

 久々に将棋がしたくなった。昔は父親や兄弟と言い訳をしながら『ちょっと待った!』とかワイワイ話しながら将棋をしていたものだが、今は子供のゲーム機ニンテンドーDSで一人寂しく将棋ゲームをしている。

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この映画の中にも将棋が出てきます。それはさておき、内容自体お薦めです。

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コメント 9

オオタ

おもしろい文でした。趣旨、起承転結がはっきりしており、非常によみやすく楽しい。機関紙での記事も以前読みましたが、はるかぜさんの文章能力には一定の評価を僕はしています。。
それと、ルール、とったこまをつかえるというルールだったんですか、わからなかったです。日本独自のルールについてのはるかぜ観念の基本理念もうなずけます。。こまに進め方がかいてあれば将棋素人の僕でもできそうなきがします。いろいろでてるんですね。
親子の会話も興味深いですとても。将棋を人間関係になぞらえた父と、その息子、師弟問答話といった趣をかんじます。
 一句詠みます。
はるかぜや 春風まじかに ニンテンドー
by オオタ (2007-01-04 10:32) 

sima

大変ご無沙汰しており恐縮です。
遅ればせながらですが、
新年あけましておめでとうございます、

将棋については、あまり調べたことが無かったので、
大変勉強になりました。
日本将棋は、
「取った駒を、自軍の兵士として使える...」
いままで、当然だと思っていましたが、日本だけなのですね。
よくよく考えてみると、
確かに、その理由/背景などが、イメージとして浮かんできます。

 まさしく戦略&戦術。

駒(兵士)の数が多いと、
考えられる「手(作戦)」が激増し、
かえって戦略に集中できないかも知れませんね。
その間に、攻め込まれたりして...(笑)
「時間」も重要な戦略要素ですね。

マス目の数(戦場の広さ/複雑さ)に依存した「駒の数」を、
まずマネージすることが、勝てるコツなのかな?
っと、感じました。

必要以上の投資をして勝ったとしても、
それは長続きしない戦略なような気がします。

地球環境が廃退しかけているのも、
過剰な駒を配備したものの、確固たるマネージをしきれぬまま、ただ惰性で戦い続けているからなのかも知れない...このエコノミック・ウォーを...
などと考えてしまいました。(^^;)

新年早々、長文で申し訳ございません。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
by sima (2007-01-04 11:41) 

はるかぜ

オオタさんの回答面白かったです。座って対戦するのは日本だけなのかもしれませんね。今日のブログはオオタさんが始めたブログ『新聞から肯定的な話題のみ取り上げます』からよい影響をうけましたもので。ご紹介しておきます!http://blog.livedoor.jp/live07151/archives/51427949.html
どんどん良い影響を与えてください。
短歌や俳句を詠むというのは思考的にも良いことです。見えないものを感じる訓練にもなります!川柳ありがとうございます!
by はるかぜ (2007-01-04 12:05) 

はるかぜ

simaさん あけましておめでとうございます!早速のnice!&コメントありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
歩、香車、桂馬、銀、角、飛車、金、王とそれぞれの役割を考えてみました。
歩・・・一歩一歩着実に捨て身で攻める!金になることも出来る!
香・・・猪突猛進!今年は香車の年かも!
桂・・・奇襲戦法!しかし桂馬の高飛び歩の餌食にも
銀・・・切り込み隊長であり、No.2として大将を補佐
角・・・飛び道具1ヘリコプターの如く
飛・・・飛び道具2まさに飛行機の如く
金・・・大将を守る攻めるNo.1武将
王・・・自分(全ての駒を動かす頭脳であり全責任を負う)

持ち駒が多すぎてエコノミックWARに負けるとスクラップアンドビルドやM&Aにも・・・今年はM&A元年になりそうですね。
どうぞまたご訪問ください!ありがとうございます!
by はるかぜ (2007-01-04 12:16) 

オオタ

紹介いただいて光栄です。が、
ランダムな雑感ブログになっていくと考えいてます。。
ですが、ごらんいただければ嬉しく思います
by オオタ (2007-01-04 12:53) 

川井

明けましておめでとうございます。
年賀状ありがとうございました。

将棋の駒の話、良い気付きでした。

日本は、メソポタミアに端を発する世界的な略奪闘争の玉突きの影響を殆ど受けずに築かれた文化を持ちます。

戦争の渦に巻き込まれた歴史に浅く、また外部からの進入者や物等を全て肯定的に受け入れてきた国でもあり。

伝統的なゲームの中にも、違いが表れてるのって面白いですね。

って事で新年の挨拶に代えさせて頂きます。

今年もよろしくお願いします。
by 川井 (2007-01-05 19:34) 

naonao

『歩(ふ)には歩の役割があるように駒それぞれの役割を果たす。人間社会でも同じじゃないか!』とのお父様の言葉、名言ですね!!
またはるかぜさんの駒の役割のコメント、nice!です。
by naonao (2007-01-05 21:55) 

はるかぜ

川井さんご訪問&コメントありがとうございます。難解な文章を書けるようになりましたね(笑)
素晴らしい成長です。人は歳をとって肉体の老化はあっても精神や魂の老化はありませんし、益々成長していきます。ご活躍祈っております!
by はるかぜ (2007-01-05 23:20) 

はるかぜ

naonaoさんにインスピレーションを受けるが如くオオタさんにも多くのインスピレーションを受けております。ブログは記事を書く人のみではなく、コメント参加者含めて一体化していると感じます。集合意識というのも感じます。年末父と将棋談議になった後、オオタ氏ブログでの女性棋士の記事でしたので偶然に思えなかったのでこの記事を掲載したほどです!不思議な一年のスタートです!
by はるかぜ (2007-01-05 23:23) 

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