SSブログ

わかづくり [教育]

 わかづくりといっても若作りではありません。

 日本古来の五七五七七の調べ、和歌について学びました。見たこと、感じたことを写真のように何年も残せる和歌を小学生たちが実際に作ってみたお話です。先月子供二人と一緒に参加した山口県周南市大津島でのいわゆる臨海学校(NPO法人まほろば教育事業団主催:まほろば小学生合宿)で和歌作りの時間がありました。
 日本の国歌も和歌であり、合宿会場の正面の大きな垂れ幕にも明治天皇御製(天皇がお作りになった和歌を御製(ぎょせい)といいます)


「あさみどり 澄みわたりたる 大空の 広きをおのが 心ともがな」

(意味は晴れわたったこの大空のように、私は広々とした心を持ちたい)を見て身近なものとして学びました。小学生で和歌を学ぶ機会がないらしく初めて作る体験に感動があった様子です。保護者である大人も初めてという人もたくさんおられました。多い子は15分の間に五つも作っていました。

 あとで先生が子供達が作った全員の和歌を紹介してくれたのですが、私が一番印象に残ったのは小学1年生が作った以下の和歌です。

ふねにのって すずしかったよ つよいかぜ きもちよかった とんでいきそう (小1男子)

飛んでいきそうというのが子供らしい表現で心に残りました。フェリーの手すりにずっとしがみついているような感じが目に浮かびます。子供って奇想天外な表現をして驚かせますね。うちの長男もこのような和歌を作っていました。

海と山 しぜんがたくさん おおづしま ふねがたくさん 山がいっぱい (小4)

山がいっぱいという表現は考えたこともなかったですね。 

行きのフェリーで感じていたのでしょう。

また長女も以下のような和歌を・・・


きたないな トイレそうじで みがいたら ベンキもかべも とてもピカピカ (小2)

和歌をたくさんつくったので先生から表彰されました。

ピカピカという表現が、「和歌を作りましょう」と言われて大人なら表現しない氣がします。本当に情景や気持ちを写真のように切り取って残すことができるのが和歌だと先生がおっしゃっておられましたが、まさにその通りです。私が作った和歌も思い切って公開します。子供たちに感化されてあえて古語にとらわれず素直な気持ちを言葉にしてみました。

まほろばの 心を今も この島に 伝える人が 今もいるんだ (はるかぜ)

※まほろばとは、古事記に登場する美しい日本を表現する言葉


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 2

うるとらはるく

 普段の生活の中で、いつも和歌作りをしてしまうようになってしまうことでしょう。物事をわずかな言葉で表現できるのはすごいことです。
私、4日の夏祭りで風船マンになったら、5、6、7日と4家族でわいわいと周防大島のコテージで海と釣りを楽しみます。
by うるとらはるく (2007-08-03 22:04) 

はるかぜ

うるとらはるくさんありがとうございます!
そうなんです!和歌が日常生活に溶け込むと普段の生活の中で作ってしまうんです。ある人は俳句で実証済みです!
周防大島は中国地方のリゾート地!私の実家も大島といっても周南大島ですが・・・リゾートとはかけ離れています!エグゼクティブな夏休みですね!
by はるかぜ (2007-08-04 08:27) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0