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セミの一生 [教育]

※昨日に引き続きNPO法人まほろば教育事業団主催の「まほろば小学生合宿(大津島)」に親子3人で参加させていただいた体験記です。

さまざまの虫の声にもしられけり生きとしいけるもののおもひは


 この明治天皇御製の解説からアブラゼミの一生を考えてみることに。今鳴いているせみは、たまごから6年間も木や土の中にいる、だから今鳴いているのは参加者六歳の子と同い年。でも生きているのは一週間から半月しかない。その成虫の間に結婚して卵を残す。そして自分の番であるいのちのバトンについて考えてみました。自分が生まれたのはお父さんとお母さんから。そのお父さんお母さんにもお父さんお母さんがいて、そのまた先には・・・。その誰か一人欠けていたら今の皆はここには居ないという事を考えさせられました。


1、自分の番―いのちのバトンー相田みつを
 過去無量の いのちのバトンを 受けついで いま、ここに
 自分の番を生きている
 それがあなたのいのちです それがわたしのいのちです

という言葉を暗誦(覚え、声に出して読むこと)をしました。
2、倭(やまと)は 國のまほろば たたなづく 青垣 山(やま)隠(こも)れる倭(やまと)しうるはし 倭建命(やまとたけるのみこと)(古事記)
3、銀(しろがね)も金(くがね)も玉も何せむに勝れる寶子(たからこ)にしかめやも 山上憶良(万葉集)
4、父母が頭かき撫で幸あれていひし言葉(けとば)ぜ忘れかねつる 丈部稲麻呂(万葉集)
5、親思ふこころにまさる親ごごろ けふの音づれ何ときくらん  吉田松陰
明治天皇御製
6、さまざまの虫の声にもしられけり生きとしいけるもののおもひは
7、たらちねの親につかえてまめなるが人のまことの始なりけり
昭和天皇御製
8、遠つおやのしろしめしたる大和路の歴史をしのびけふ(きょう)も旅ゆく
9、来る年も咲きて匂へよ櫻花われなきあとも大和島根に 長澤徳治

 その後、一つずつ暗誦し、大人相手に覚えた言葉を「お願いします」と正座で向き合い発表する姿に時代を超え、言葉も蘇ったようでした。多い子は五つも暗誦していました。子供の脳のやわらかさには大人も驚くほどです。


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Zunko

お久しぶりです。
ほんとに、心にしみいりました・・・蝉の短い一生。。命の尊さ。親の愛。これを子供達に教えるには最高の歌ばかり、ですね。。。
by Zunko (2007-08-04 09:55) 

はるかぜ

Zunkoさんアメリカよりはるばるご訪問ありがとうございます!お久しぶりです。しみいるという表現いいですね。有名な俳句でもありましたね。セミの一生から子供に命を考えてもらう。さすが超一級の先生が参加している合宿ならではです!昔の言葉そのまま口に出して覚えるというのは古きを訪ね新しきを知るといったところでしょうか。何回も声に出していると自然と意味も分かってくるようです。
by はるかぜ (2007-08-05 08:29) 

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