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箸は結界 [社会]

日本文化に「箸は結界」というのがあるというのを初めて知った。

「あの世」と「常世(とこよ)」を分けるのが食べる際の「箸」だというのだ。

昨日は、母が収穫した「そら豆」と「じゃがいも」をいただいた。さっきまで畑で生きていた野菜たちだ。山陰地方では踊り食いという生きた「じゃこ」を食べる文化もあるが、食べるものは全て「死んだ」ものだ。故に「あの世」、そしてその「死んだ命」をいただくことで私たちが生きられる「常世(とこよ)」継続となる。その境界線が「箸」ということらしい。故に「いただきます」という言葉や感謝の気持ちを大事にしているのが日本文化というのだ。

最近、豚肉や鶏肉を食べる機会が増えたが、ついこの間まで生きていた動物たちを食べるのだ。実際、私が殺されて誰か別の人種(宇宙種族)に食べられると思ったら、ゾッとするが、考えないようにしよう…。

「おにぎり」は別として、「パン」や「ハンバーガー」など箸を使わずに食べる文化も戦後浸透した。箸が「あの世」と「今」を分ける分岐点なんだなぁと考える機会も今後減っていくことだろう…。

日本文化よ!ありがとう!今日もマイ箸で、死後の世界をいただきます!

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kawaii155cm

そうなんですよね。
お箸が食べ物と自分の間に横向きに置かれていること。
西洋の食事では、スプーンやフォークは縦に並べて置かれます。

お箸は結界なのです。
食事の時、「いただきます。」「ごちそうさまでした。」は食べ物や調理してくれた人、生産者さんに敬意を払うだけではないのです。

大いなる存在との結界です。
そうした思いを言葉と態度で畏怖、感謝、敬意の念をもって手をあわせています。

もちろん、自分自身にもありがとうという思いも持ちます。

やはり、目に見えない様々な存在を意識して生きることは大切なのですね。
実際にその都度、何かが起こるのを感じることはないですが。


by kawaii155cm (2023-05-10 11:24) 

はるかぜ

日本では箸を横向き、西洋ではフォークを縦向き。考えてこともありませんでした。日本は境界を引く考え(対等の立場、感謝の行為、食べ物が上、自分の箸の下)、西洋は征服する・同化させてやるという(今からお前たちを食べるぞ!)というイメージが湧いてきました。あくまでも主観発想ですが。
今を生きている「自分」にも感謝!なかなか出来ないですけど。最近、頭の中でぐるぐると「IS BE」というのがめぐります。「そこに存在している」「存在しているだけでいい」「存在しているだけで凄いこと」「存在するだけで素晴らしい」「何もいらない」「そこに生きていればそれだけで」etc書くと長くなるのでまたいつか・・・
by はるかぜ (2023-05-11 12:33) 

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