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捨てる人、拾う人、何もしない人 [教育]

 昨日、小学1年の娘が手に一杯のゴミを抱えて学校から帰って来た。何でも友だちと帰り道に落ちていたゴミを拾って帰ったのだという。学校で教わったのではないという。驚いたのと同時に嬉しかった。

 この夏、臨海学校で素手素足によるトイレ掃除をご指導いただいた。全国にある「日本を美しくする会 掃除に学ぶ会」の協力のおかげであった。その講師(経営者)の方がある算数の問題として子供達に投げかけた。

ゴミを拾う人(+)                                    ゴミを捨てる人(-)

では、「何もしない人」は位置で言うとどの辺りにいますか?という問題だった。

いろいろな意見が出た。「丁度真ん中」とか「捨てる人寄り」とか「拾う人寄り」とか。私は真ん中と思った。

答えは・・・

ゴミを拾う人(+)                           何もしない人(0)ゴミを捨てる人(-)

何もしない人は限りなく捨てる人に近い!のだという。

 ゴミを拾う人は1個だけではなく、何個も拾うから+10ぐらい。捨てる人は1個捨ててもマイナス1。何もしない人(傍観者)は何も世の中を変えることはないからプラスマイナスゼロ。

 子供の中にその教えが生きていることを実感させていただいた。ゴミを拾えばいいということは、みんな頭では理解しているのである。しかし行動、実践することが一番大事。子供から教わった出来事であった。

 もし、このブログを見ていただいている方の中で教育に携わる方(学校・企業etc)がおられたら、この問題は何かのヒントにしていただきたい。

 あの吉田松陰先生も残しておられます。

「議論ではなくて実行だ、つまらぬ多言を費やすよりも、至誠を積み蓄えるがよろしい!」

ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる―心を洗い、心を磨く生き方

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  • 作者: 鍵山 秀三郎
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2006/06
  • メディア: 単行本

日本を美しくする会 掃除に学ぶ会のもとはイエローハットの創業者である鍵山氏の何十年にもおよぶトイレ掃除の実践から生まれています。


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コメント 8

オオタ

いいお話をありがとうございます、吉田先生のお言葉にあるよう、理屈でかんがえるだけでなく、実践する というのは自分にかけているのだ ということを再認識できましたおかげさまで。ありがとう。
イエローハット社長のお話は少しみみにしことがあります。
トイレ掃除は重要だと骨身にしみています。
by オオタ (2006-10-11 18:36) 

はるかぜ

実践あるのみです。松陰先生は空理空論を一番嫌ったそうです。そちらの方面でも毎月どこかでトイレ掃除に学ぶ会があると思います。一度参加されることをおすすめします。
昔から妊婦さんがトイレ掃除をすると心がきれいな子供が生まれるという言い伝えもあるほどです。
by はるかぜ (2006-10-11 20:38) 

オオタ

そうなんですか、実は現在派遣である会社に勤務していますが、
就業一日目から、休憩時間だれもいないときに、すこしずつトイレ掃除をつづけています。
これだけはかかしたことがありません。
続けます。
by オオタ (2006-10-11 20:42) 

はるかぜ

それは素晴らしいです。率先して自ら行っておられるとは・・・感動しました。次の時代を引っ張って行くのはやはりそうした陰の行いをされる方だと思います。前職でも真っ先に出勤して皆の灰皿を洗う上司がいました。素晴らしい方でした。オオタさんありがとうございます!
by はるかぜ (2006-10-11 21:15) 

灰皿洗い、懐かしいですね。
凡事徹底の呪縛が解けず、私も今だに続けていることがあります。
結構、感動秘話がありますが、また書きますね。
by (2006-10-11 22:06) 

はるかぜ

凡事徹底(ぼんじてってい)をトイレ掃除の講師の方もおっしゃっておられました。当たり前のことを徹底してやり続けるということは非凡に通ずるという教えですね。やはりこことで松陰先生の実践することが問われていますね。
by はるかぜ (2006-10-12 20:28) 

sima

>「議論ではなくて実行だ、つまらぬ多言を費やすよりも、至誠を積み蓄えるがよろしい」

私のチームでは、常に、この言葉↑をスローガンに仕事をしています。
また、
善行は自身の為である。気恥ずかしがっちゃダメよ。ということも浸透していると思っています。
はるかぜさんの このエントリーを拝読しながら、うん、うん、間違っては、いなかったな...と思えました。
いつも、有り難うございます。
by sima (2006-10-13 01:55) 

はるかぜ

素晴らしいお考えとチームをお持ちですね。人に見られることを考えると善行は気恥ずかしいものですが、自分自身の為という視点に立てば確かに気恥ずかしさは無くなりますね。勉強になります。
いつもありがとうございます。
by はるかぜ (2006-10-13 08:35) 

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