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藁垂(わらだれ) [社会]

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神社の鳥居や本殿に飾られているしめ縄の下にぶらさがっている藁(わら)のぼんぼりのようなものがあるが、毎年父が作る役割だった…。父が亡くなり、私が作ることに…といってもすぐに作れるはずも無く、父の認知症が始まった頃の2年前から伝授してもらっていた。今年で3年目である。紙製のカミナリのような紙垂(しで)は母が伝授してもらって私はわからないが、追々といったところだろうか。

鳥居が二つあり、本殿内も含めてしめ縄が3つ、しめ縄それぞれに3個づつぶら下がるので合計9個。朝9時から作り始め、休憩も含め午後3時に完成した。


モチ米のワラを使用するのが通例で、まずは、その芯だけを取り除く作業から始まる。これで3時間程度掛かった。その後、竹を切ってきて、シュロ縄を用意して作業開始。2年前に父から聞いた設計図を元に作るが、いかんせん、年に一度の事なので、思うようにいかない。昔はこれを作る職人さんでもいたのだろうか?それとも農家は百姓(ひゃくしょう)というだけあって、百の姓:せい~顔を持つ男として、それぞれが持ち回りで作っていたのだろうか?近所に芸術的な藁垂を作る人が居たとも聞くが、3年目の私と比べられても困るが、我ながら良く出来たと思って満足している。これが雨露にさらされても一年持つのだから、不思議だ。藁は雨に濡れれば腐るのが普通だが、何故腐らずに一年間もぶら下がり続けることが出来るのだろうか?やはり、人の念というか、思いが維持し続けてくれるのだろうか?本当に不思議である・・・


この27日(日)に有志が集まってしめ縄作りがある。その下に堂々とぶら下がるのが今から楽しみだ!

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