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恋愛の漢字に学ぶ [社会]

昨日観た映画「こんにちは、母さん」で吉永小百合演じる福江と寺尾聰演じる荻生の恋愛で少し思い出した事。

「恋愛」の「恋」の漢字は下に心。まさに下心。例えば、「彼女が欲しい!」というのは単なる性欲。性欲のはけ口が欲しいという裏返し。なので一方的なエゴ、我がまま。「愛」の漢字は真ん中に心がある。まさに真心。言われてみれば、その通りだ。

私も「彼女が欲しい」と思う時期もあったが、それはまさに下心。でも逆に「○○さんとお付き合いしたい!」と具体的に出てきたとしたら、それは愛なのかもしれない。愛の先に性欲が付いて来た!というのが恋愛の正解なのかもしれないなぁ。

銭湯で、荻生の裸を見たという息子に、「まぁ、いやらしい」と言う福江。まぁ、設定上「見てみたいわぁ」というのは有り得ないから、恋では無い。

北海道に転勤になる荻生に「付いて行きたい!」と言う福江。穴の開いた上履きを見て、自家製の足袋を作ってあげる福江。まさに純愛だ!

私の20代の息子や娘からすると・・・私達50代の恋愛は、「老いらくの恋愛」になるのかもしれないなぁ。※「老いらく」で調べると「老いらく」=「老年」とは65歳から。体を求めるのは恋であり、相手を思いやるのが愛という定義と言え、それが表裏一体となって幸せな恋愛といえるのだろう・・・という事を感じた今日この頃です。

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映画「こんにちは、母さん」 [映画]

映画「こんにちは、母さん」を観た。

山田洋次監督は今年御年92歳。本作が90本目の作品。吉永小百合(78歳)は本作が123作品目。凄い人たちだ!

ちなみに、山田洋次氏は15歳~18歳の時期、山口県(宇部市)で過ごしているとのこと。

吉永小百合は、本作で引退も考えたが、123作と縁起の良い飛躍の数なので、次もお呼びが掛かれば出たいと意欲を示している。

さて、足袋屋の主人を亡くし、一人で足袋屋を切り盛りし、ホームレスへの配給や炊き出しのボランティア活動もする母。一人息子は、大手車メーカーの人事部長。妻は出て行き、別居中。一人娘は大学にも行かず人生迷走中で祖母の足袋屋で居候。

本当にどこでもありそうな、昭和な世界観を堪能できるクスっと笑いあり、また、田中泯演じるホームレスには考えさせられた。大企業の内部を風刺したりと社会派な面も描いている。また、近年多い離婚や高齢者同士の恋愛など話題盛り沢山で約2時間あっという間だった。

来場者も私たち世代(50代)より上の60代、70代が多く、劇場を後にする時でも「楽しかったねぇ~」と談笑する母親(祖母)世代の会話。

何歳になっても恋したっていいじゃないか!私も変に勇気をもらえた。

11月から一人暮らしになる母へプレゼントしたい作品。さすが山田洋次監督!ありがとう、母さん!



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