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落語の小話 [教育]

 落語家の笑福亭松喬(しょうふくてい しょきょう)師匠の落語講座というのを話術向上の一環として受けたことがあります。受講前までに宿題が出ており、以下の小話のどれか好きなのを一つ暗記しておくというものでした。当日は指名をされた人が前に出て小話を披露するというので真剣に覚えました。私は③が気に入ったので覚えました。やはり、最後のオチに入る前の間や表情、声の出し方などが非常に大切なことが分かりました。また一人二役をやるので会話をするように顔の動かし方なども。面白いので皆さんもやってみてはいかがですか?

 生の落語を聴いたのも初めての体験で面白かったです。プロの噺家はやはりすごいなと感じます。これも本物体験のひとつです。やはり日本の伝統芸能は素晴らしい!(百円ショップにも落語が入ったCDがあるので手軽に楽しめます。120円のジュースより105円の落語を!)


① 「猿」

有る男が動物園に行くと、猿を売っている。
「大将、台湾猿が五匹居てますねん、買うて下さい。」
仕方がないので台湾猿を五匹買い、家で良く見ると台湾猿が四匹で、中に一匹だけ日本猿が混じってる、だまされたと思い元の場所に戻ってくるなり
「おっさん台湾猿五匹言うてたが、一匹だけ日本猿が混じってるがどう言う訳や」

「すんまへん大将、そいつ通訳です」


② 「糖尿病」

有る男が病院に行って
「先生私肥えて来ましたので糖尿病かどうか調べてください」
すると先生が
「明日おしっこをもってきなさい」
あくる日
「先生おしっこ持ってきました」
「そないぎょうさん要らんねん、一升瓶に一杯入ってるがな。仕方がない調べましょう」
調べた結果が異常なし。
これを聞いた患者が喜んで家に電話するなり

「おい喜べ、ワシもお前もお祖父ちゃんもお婆ちゃんも皆異常なしや」


③ 「健康」

有る男が病院に行って
「先生この頃体がだるくて仕方がない。注射や薬を飲まなくて元気になる方法はありませんか」
「それなら私の言う事を一ヶ月守りなさい。まず一つが食事は一日三度腹八分目を食べましょう。二つ目はお酒は日に一合、三つ目はタバコ日に五本と決めましょう」
一ヶ月が経って
「先生お蔭で元気になりました」
「良かったねえ、辛かったか」
「辛ろうございました」
「やっぱり一日一合の酒か」
「それも辛う御座いましたが、一番しんどかったのがタバコ日に五本」
「そないしんどかったかぁ」

「ハイ、なんせ普段吸わないもんで」



④ 「絵」

有る奥様が、美術館で
「この絵はシャガールですねぇ」
「いいえ奥様それはミレーです」
「するとこれがシャガールですね」
「いいえそれはゴッホでございます」
「これは判るわ、目鼻口がバラバラ、これはピカソね」

「いいえ奥様それは鏡でございます」


♪テケテンテンテン♪ 

 

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