漫画「心が叫びたがってるんだ。」 [社会]
2015年公開のアニメ映画「心が叫びたがってるんだ。」の小説が届くのを待っている間、コミックもあるということでレンタルした。実に面白い・・・!
映画の主人公は高校2年生の女の子:成瀬 順なのだが、それを取り巻く準主役の同級生の男の子:坂上拓実の中学生時代のエピソードがあって映画に至るまでの背景が楽しめる。映画ではあまり描かれないが重要な役の優等生:仁藤 菜月が拓実と同じ中学時代のエピソード、仁藤側から見た拓実への視点や想いなど、映画をより深く楽しむ要素が多数ある。
映画という2時間の枠では収まりきらないたくさんの物語があるということだろう。
そりゃそうだ、私たちの人生も2時間で語ることは出来ないのと同じだ。
人は死ぬと49日の間、魂として現世をさまよい、生きてきた人生を、感情を、そして関わった人からの感情までも受け取るらしい。そして振り返りが終わった後、自らの意思で天国や地獄など行き先を自らで決めるのだという。閻魔大王が居る訳でも無く、しいて言えば閻魔大王は自分の「良心」ということらしい。
映画「心が叫びたがってるんだ。」と同じく、自分を自分の卵の殻に閉じ込めるのも、自分を解放するのも自分なのである。
コミック版はまだ物語の途中を描いている最中で現在進行形らしいが、小説の方が面白いらしいから、これから(小説が届き読むのが)楽しみである。
日々、目の前の事だけをこなして一生懸命生きていくのも良いが、少し先に楽しみを設定して、それまで一生懸命がんばって生きていくのもいいもんだ・・・。
※「裏サンデー」というネットコミックサイトでスマホからアプリをダウンロードするだけで無料で読めるらしい。それと、映画は第39回日本アカデミー賞で優秀アニメーション作品賞を受賞している。コミックは約30万部突破。知らなかったけど、未だに観ていない人はその凄さがわかるだろう・・・。