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ヤマダ電機「閉店ラッシュ」が意味するもの [社会]

週刊現代の「ヤマダ電機『閉店ラッシュ』が意味するもの、『量販店』が消える日 家電に続きスーパーも危ない」という記事を興味深く読ませていただきました。http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43716

5月末で閉店したヤマダ電機の店舗に私が住む山口県周南市の店舗も含まれていました。

郊外型で大きな駐車場があるのですが、そこに行くまでが不便で…

先日、ソニーの太陽光充電兼手回しラジオ(スマホ充電も可能)を防災用に購入しようと大型電器店に行ったところ置いていなかった。旧型の手回しラジオ(太陽光充電無し)が置いてあり、6980円で販売していた。同じ取り寄せならば自宅配送のamazonが便利と思い、ネットで注文した。16日注文で本日18日には届いた。しかも5980円で配送料無料。これなら、ネット利用者にとってリアル店舗の存在意義が無いなぁ…と。

ネットを利用しない人、手に取ってみないと安心できない疑心暗鬼な人、数年間保証や人に設置(説明)してもらわないと不安な人などに限定すれば勿論、存在意義はある。でもそんな高齢者はいずれ亡くなって市場には存在しなくなる。そこをメインターゲットにしていると供給側も存在できなくなる。

地元でネット注文限定の農家がおられる。「ネットが出来ない老人は対象外なのか?」という知人の指摘に同じ農家として考えてみた。

携帯電話があるので畑でも持ち歩いて受付することは可能である。しかし、作業が中止される。効率が悪い。電話注文専任の人を雇う人件費は払えない。ならば、電話注文を止めてネット専門にすれば、畑作業が終わり、戻ってネットで注文を確認し収穫・梱包作業する。無駄が無い。

高齢者でもネットを利用できる人はおられる。そんな人は意識が高くチャレンジ精神旺盛ともいえる。そういった人は現役で働いておられて収入も年金だけに頼らず、食事に対する意識も高く、無農薬野菜で高くても買う。若い人でも子供や自分の健康に対して意識が高い人は高くても良い野菜を購入する。そんな人は当然のようにネットを利用している。故にネット限定でもやっていけるのでは?と答えた。

以前、JAの直売所の店頭に野菜を卸していたら…奥さんの金魚の糞のように付いて回っていた男性老人が私の野菜を手に取り「これで100円!?高い!」と言ってきた。スーパーより2割ぐらいは安く設定している。私は嫌味たらしく「無農薬で3ヶ月ぐらい手間がかかっていますからねぇ・・・中国産ならもっと安くスーパーにはありますよ!」と言ってしまった。この辺が私のダメなところである。すぐにカッと頭に血が上る。恐らく脳梗塞で死ぬのだろう。自業自得である。

ネットに限らず、高齢者を対象にしていればいずれ需要がなくなる。今はいい、お金を持っているのは高齢者だから…ビジネス継続していく以上はその先も考えておかないと、ネットを甘くみた、ヤマダ電機の二の舞になるかもしれない。

amazonが野菜の販売まで始めるのだから、家電だけの話ではない。


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