映画「キツツキと雨」 [映画]
沖田修一監督作品「キツツキと雨」を観た。
今まで氣にはなっていたが、コメディ映画という分類にあまり興味が無かったが、「モヒカン故郷に帰る」や「南極料理人」の世界が非常に面白く、評価の高い作品でもあり、監督繋がりで観ることになった。
主役はジャケットにある田舎の木こりの役所広司と気弱な映画監督 小栗旬という有名俳優のみかと思いきや、山崎努や伊武雅刀他実力俳優が脇を固めている。ゲラゲラと笑うことは無いが「クスクス」とか「ニヤニヤ」といった笑いが散りばめられている。今まで私が借りなかったのは「はぁ?ゾンビ映画?」という理由だけなのだが、そのゾンビ映画が役所広司はじめ、舞台となる村全体を変えることとなるし、製作するスタッフから俳優まで、最後は監督までも変えてしまう!という恐るべし想定外の展開なのである。
これぞ!日本映画!これぞ沖田修一の世界!とでも言うべきなのかもしれない。エンドロールで流れる星野源の主題歌「フィルム」まで驚かされる。
人間って結構いいもんだなぁ・・・と素朴に感じた不思議な作品でした。