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野菜のクズ [社会]

よく、「人間のクズ」とか言う。てかあまり言わないが、そういう表現があるという話。

野菜にもクズがある。見栄えが悪い、極端に小さい、収穫の時に傷が付いてしまったとか。

食べるのには問題は無いのだが、売り物にはならないというシロモノのことである。

作った側としては、そんな「野菜のクズ」にも愛着がわくから、捨てずに食べる。売れ残りにも愛着があり、捨てられると悲しい思いをする。

以前、TVで幼女殺害で死刑になった宮崎勤の父親のその後の話があった。土地家を売却し、賠償費用に充てた後、自殺したのだとか。自殺前に取材した記者の話によると・・・「世間には絶対に言えないのだが、あんな事件を起こした後でもわが子はかわいい。」と言っていたとか。

加害者家族のその後を描いたドラマ「それでも、生きてゆく」を見てようやく分かった。

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人間のクズの親としては、他の親と同じようにわが子はかわいいのである。

 

野菜のクズを育てた親としては、立派な売り物になる野菜と同じようにかわいい。てか売場に並ぶ均整の取れた野菜ばかりの方がおかしいとさえ、思ってしまう。画一的な野菜。画一的な人間。

 

出来損ない、傷もの、売れ残り。。。人間も野菜もそれを作った宇宙からすると全てかわいいのである。



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