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江戸時代の働く時間 [社会]

現代人は働き過ぎなのではないだろうか?何故そこまでして働かなければならないのか?

私が知る20代女性(娘と年が近いので一例として挙げる)は通勤往復2時間、事務職として午前8時~午後6時まで勤務、帰宅して仮眠して4時間の深夜アルバイト。寝る時間あるのかよ!?月に一度は本業の方で、午前3時までの残業があるらしい。そして働き過ぎで身体を壊してしまったらしい。

娘は車で通勤往復2時間、総合職で営業とかもするのだろう…どんな暮らしぶりかは知る由も無いが、身近な例を知れば知るほど、娘が氣になってきた。


さて、江戸時代の働き方を垣間見てみることにする。


私が聞いていた職人の話(業種は不明)は『昼までガキとカカアの飯の種、後は自分が満足するまで、満足したら遊ぶ』というのがモットーで午前9時~午後2時までの5時間(途中休みが2回)。後は好きな事をしていたという~ある人は釣り、ある人は絵を描いたり、将棋をしたりetc

◆江戸城に勤める武士は・・・午前10時~午後2時までの4時間(途中、昼食あり)

平侍の『たそがれ清兵衛』を思い出すが、彼は東北地方の城下の下級武士。帰宅後は農作業をしていたから、そんな時間もあったはずだ。

◆大工・・・午前7時~午後5時、と今とそんなに変わらないが、午前10時、昼食、午後2時の休みが3回あり(実質8時間)。冬時期は1日4時間程度だったとか。ただ急ぎの時は夜も働いていたのは今も同じ。

◆商家の番頭・手代・丁稚・・・午前8時~午後7時の11時間(途中休憩ありの為10時間)、丁稚は+1時間。昔の職人は午前10時の小休み・昼食・午後2時の休みが3回あった様子なので、商家でもあったかもしれない。

※饅頭屋の例があり、午前4時~午後10時までの18時間(とはいえ、交代制だっただろう)

◆行商人(棒手振:ぼてふり)・・・午前7時~売れ行き次第。蜆(しじみ)売りの場合、鮮度が一番なので午前中で完売していたので4~5時間。

◆農家・・・日の出と共に起き(今は午前7時)日の入りと共に休む(今は午後5時)朝8時~働き出し、午後5時まで途中昼休憩したとして8時間、今とそんなに変わらないが通勤時間無い。


職種によっては今とそう変わらないが、通勤時間が少ないのが大きいのと、天候や季節によっては働かない時期がある。例えば、農家の場合、晴耕雨読という言葉があるように雨の日は休みである(といっても、縄を編んだりしていたとは思うが)。

世の中、リスキリング(Re+Skill+ing)という働き直しが話題になっているが、働き方を見直してはいかがだろうか?


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