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音楽「何も言えなくて・・・夏」 [音楽]

久々にyoutubeでサーフィンして楽しんでいる。それまでは無音の生活を楽しんでいた。漫画にふけって音楽すら不要な世界というか、漫画の世界に音楽は雑音に聞こえてしまうから、無音が一番想像力が高まると感じていたからだ。私の場合、極端なものでコンピューターの世界と同じで1か0かなのである。まさにイチかバチかの人生である。

しかし、痛風の検査で通う病院の貼紙に「中村耕一ライブ」のポスターを見て一変した。

中村耕一って誰?って思うだろう。(私はかすかにどこかで聞いたことがある名前だ・・・と感じた。)

しかし、以下の映像を観て欲しい・・・このバンドの元ヴォーカリストである。→ 

https://www.youtube.com/watch?v=gyfijYGV2JU

「あぁ、あの人ね!」と思った人は我々世代であり、それでも「誰この人?」「この曲何?」という人は新人類である(死語)。

J-Walkのヴォーカリストでこの曲「何も言えなくて・・・夏」は私の大好きな曲である。

このJ-Walkというバンドを知ったのは、今から24年前、社会人一年目で修行に出された岡山県で一人で悶々としていた頃、別部署の一つ上の先輩が私を連れ出してくれた。その先輩の愛車三菱パジェロでその先輩のお友達と夏は鳥取の大山の登山、高知の四万十川でのカヌーやバーベキュー、冬はスキーと私の世界を拡げてくれた恩人である。

その先輩に誘われて行ったのがJ-walkの岡山でのコンサート。

その先輩方の中で私は大阪学生時代の名残りでかなりはじけた存在になっていた。

岡山人というのは戦国時代、広島からの勢力と大阪からの勢力の狭間にあり、微妙な立場で本音を明かさないシャイな人が多いと聞いた。確かに言葉も独特で、言葉で壁を作って国を守った歴史があったと聞いた。その先輩は大ぴろげな感じで、似た私と意気投合したのだろう。

先輩にとってもらったチケットは大きなコンサートホール満員の中、1列目だったのだ。

それまで私が行くコンサートやライブはオールスタンディングで(メタルだから当然だが)席があっても座ってみる人なんかいないものばかりだった。ライブスタート前までは体力温存のため座るのも仕方ないと思っていたが・・・郷に入れば郷に従え(一緒に連れてきてもらった先輩に恥をかかせてもいけない)と思っていたが、1曲目が始まっても誰一人立とうとしない。後ろを振り向いてもホール全体誰も立っていない。演奏するメンバーも少し動揺しているように感じた。

そこで1曲目が終わって、先輩に耳打ちして「せっかく最前列だから立ちませんか?」と率先して立って楽しむことを提案した。

そしてその先輩たちが立ち上がると・・・ゾロゾロと立ち上がりだした。(これが私が感じた岡山県人気質である)

あのJ-Walkのコンサートを盛り上げたのはあの先輩たちである。 

その先輩が三菱パジェロの中でいつもかけていた曲が「何も言えなくて・・・夏」だった。

今や、身近にその先輩も三菱自動車もいない。そして2010年覚醒剤による逮捕でJ-Walkに中村耕一もいない。

復活したあの独特な温かい声を聞いてみたい。

私の一番辛い修行の時期を支えてくれた曲が「何も言えなくて」だった。今回演ってくれるならwinter verisionだろうが、65歳で現役でがんばっている姿を観て、わたしたちもそれまでの20年がんばれる勇気をもらいたい!

てかチケットとれるのかな?同じ12月の周南市でのユーミンのコンサートは売り切れらしい・・・。 


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